読み終わるのになかなか時間がかかりました。
題名通り、迷宮のような本でした。
古い本だったので、知らない単語を調べながら、翻訳の言い回しを調べながらと読んでたら一週間くらいかかりました。
短編集なので間に他の本を読んだりもしてたので…

1話ごとに引き込まれてしまって、読み終わる毎にじっくり考え込みました。
読了感が、1話1話がずっしり重たいです。
そして、1話1話が朝起きた夢のようにぼんやり繋がってて、最後の話は最初に繋がるという構成で、エンドレスで読みたくなる本でした。
繋がる、というよりぼんやり欠片やパーツが残っているような感じです。

モモやはてしない物語など、児童書で有名なミヒャエルエンデですが、こういった大人向けの作品も素晴らしいです。
児童書の作品よりも風刺や皮肉が効いてます。
ただ、海外の作家さんなので宗教的な言葉なども多く、きっと書いてあることの半分くらいは理解しきれなかったと思います。
宗教のある国の暮らしや、宗教の格言など、勉強不足なのでもう少し勉強して、また読み直したいです。