どこからやり直そうか、と最近よく考えてしまう。

もちろん時間が不可逆なのは知っている。仮にやり直せたところで、きっとどうにもならないことも知っている。

でも、もしやり直すことが、どうにかしてできたら。

今度こそは、こんな終わり方には、絶対にしない。

そんなことばかり考えては、もうどうにもならない現実に戻ってきて、気付いたら泣いている。

 

 

君は寂しくないの?

あんなに、終わりたくないって駄々こねてたのに。

振られたのは僕の方なのに、どうしてか僕の方が冷静で、もう変えられない現実を受け入れようとしていたのに。

期待ばかりさせといて、結局いま幸せなんでしょ?

僕のいない毎日、それなりに楽しんでるでしょ?

 

ほんと、ずるい人です。

幸せになることを諦めていた僕に近づいて、

誰かを好きになることの甘さを思い出させておいて、

もしかしたら誰かに愛されているのかもしれないはじめての幸福感を植え付けておいて、

結局、思い出したくもなかった感情だけ置いて、自分だけ幸せになるんだから。

ほんと、あんまりです。

思い出だけ彩っておいて、僕のこれからに、君はきっぱりいないなんて、あんまりです。

 

 

人間として大好きだから、本当良い人だから、って、そんな好意ならいらないです。

僕と何かを進展させる気がないなら、どうして僕に近づいたの?

友達としてずーっと仲良くしていたいって、彼氏できても繋がっていたいって、それは恋愛感情と何が違うの?

一緒にいるのが楽しいっていうくせに、どうして隣にいるのは、僕じゃだめなの?

 

もう聞けないや。

 

 

不器用で、ごめんね。

でも、ずっと一緒にいられる気がしていたんだよ。

君とならそれこそ付き合っても、良い思い出だけ残って終われるような、そんな気がしていたんだよ。

いま焦って付き合おうとしなくても、大事に育てていけるような気がしていたんだよ。

関係性に名前をつけてしまわなくても、隣にいられるような気がしていたんだよ。

大事に、大切に、したかっただけなんだよ。

ほんと、馬鹿みたいだね。

永遠なんか無いって、僕が一番知ってたはずなのにね。

 

 

君は幸せですか?

僕はあれから時が止まったみたいです。

なのにもう7月は終わろうとしていて、実習ばかり近づいていて、本当嫌になります。

これからいろんなことが起きるんだろうな。

僕は、誰にそれを話したら良いの?

何をモチベーションにして、頑張れば良いの?

 

自分を大切にできない僕は、誰かのために頑張ることしかできないのに。

君と一緒なら、なんとか乗り越えられそうな気がしていたのに。

ああ、きっとこういうとこだね。

 

 

君は、僕に会えなくても平気なんでしょ?

僕と話せなくても、それなりに楽しく生きれるんでしょ?

 

 

僕は無理だよ。

おいしいもの食べたら報告したくなるし、綺麗な景色は共有したくなる。

一緒に海見たかったなとか、花火見たかったなとか、もう誰にも言えないのに思い出して、潰れそうになる。

ちゃんと好きだったよって言う君の横顔が、ちらつくたびにすべて消し去ってしまいたくなる。

うしろ姿をみる度に、空が崩れかかってきそうな気分になる。

大事にしたかった君が、知らん奴にはちゃめちゃされてるの想像したら、何してたって吐きそうになる。

会話を遡って遡って、君と僕が繋がっていた日にタイムスリップしては、現実に帰ってきて、絶望してる。

これじゃ、時間、進まねえよ。

 

 

いつの間に、違う男を見ていたのかな。

僕といる時間より、そいつといる時間の方が、いつの間にか大事になっていたのかな。

僕だけが浮かれて、調子に乗って、馬鹿みたいじゃないか。

ぐっちゃぐちゃな僕が、馬鹿みたいじゃないか。

 

 

 

 

 

 

こんなにすがっても、もう帰ってこないんでしょ?

僕ももう、前に進まなきゃね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当、楽しかったな。

いまが人生の中で一番楽しいって、あの瞬間だけは胸張って言えたんだよ。

君に会って、僕の話でケタケタ笑ってくれるだけで、何でも頑張れたんだよ。

君といるときの僕が、僕は好きだったし、

君が声をかけてくれた僕のことも、やっと好きになれてきてさ。

ポジティブな君のおかげで、僕もちょっとだけ自信がでてきてさ。

君の隣に見合うように努力してる僕が、なんだかおかしくて、なんだか誇らしかったな。

君が隣にいないなら、何の意味も無いけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと大胆に距離つめてくる感じ、好きだったな。

ちゃんと聞いてくれてるんだなって安心する独特の相づちも、

笑いすぎるとすぐ涙出るところも、

話のオチがよくわかんないところも、

話してるときだけ、一人称が名前になっちゃうところも、

いっつも後ろ向きな僕をどうにかして励まそうとしてくれるところも、

僕の嫌いな僕を、私は良いと思うよって認めてくれるところも、

めちゃくちゃアウトドアでアクティブで、運動神経抜群なところも、

なんだかんだ真面目で、ひたむきに頑張ってるところも、

頑張ってることをちゃんと評価されてる、実はすごい人なところも、

筋肉質だって悩んでるわりに薄っぺらい肩も、

発光してるんかってくらい白い肌も、

触れるだけで壊れてしまいそうなくらい細い指も、

すぐ目なくなっちゃう笑顔も、

言いたいことその場では言えなくて、溜め込んじゃうところも、

きっと、僕の前では見せないように、悩んでいたところも、

きっと、誰かに嫌われるのを極端に怖がってるところも、

ぜんぶ。

 

 

 

そんなに似てるかなあ。

たしかに似てるなって思う部分はあったけど、

僕は、自分とは正反対にいる君を、好きになったんだけどな。

価値観の違いってやつ? 

 

どうしようもねえじゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしようも、なかったんだよな。

 

 

時間巻き戻せたところで、なにひとつ、変わらないんだよな。

 

 

 

 

 

じゃあ、終わりにしなきゃね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長い間、ありがとね。時間無駄にさせちゃって、ごめんね。

 

 

君が僕に声かけたこと、今も後悔していなければいいな。

 

 

大好きだったよ。幸せになってね。

 

 

 

 

 

僕はもうしばらく、恋愛はいいです。