人の記憶は不便だ。

いらない記憶、嫌な記憶は簡単にインプットできるのに必要な記憶は一度取り込んでも気付けば出ていってしまう。


最近なにがおかしいってくらい予定が狂う。

予定していたものが変更になることが不思議なくらい重なる。

人との距離感がわからなくて気付けば遠く離れた距離にみんな行ってしまう。

気付いたときにはもう遅くて、

残るのは自分と過去の記憶だけ。


この孤独感が記憶を蘇らす。

いじめられていたときの記憶だ。

孤立させられていつも一人だった中学生の頃だ。

何をしたわけじゃない、けど権力者の機嫌を損ねたらしい。
誰とも口を利いてもらえないあの頃だ。

だけど、一人で生きていけると信じて耐えて耐えてひたすら耐えた。

それからだ。
人を頼らなくなったのは。


人は頼らないけど誰かに寄り添っていたいと思う矛盾が始まったのは23歳くらいだ。

大好きだったカノ女を振って一生後悔する羽目になったのは。

こんな記憶達早く消えればいいのに。
学生時代に学んだ勉強なんて記憶から消えてくのに、カノ女の記憶だけは、いじめられていた記憶は消えてくれない。


もしかしたら記憶じゃなくて、傷として残ってるから消えないのかな?

消えない傷。消せない記憶。