腐女っ子メグの魔窟

腐女っ子メグの魔窟

今年も迷子中です。

これは、近年の社会に認知されたBLではなく、自分が腐った女子「腐女子」、「やま」なし「おち」なし「いみ」なしの「ヤオイ」と呼ばれていた頃の、文章とも呼べない妄想です。

 

『先生と僕』

 

 化学室に隣接する小さな物置き場。窓は一つ。外は夕暮れ、下校時間がとっくに過ぎ、校内はシーンとなっている。

「もう、嫌なんです」

 優斗は後退りしながら訴える。だらりと垂らした両腕の拳に少しだけ力が入る。

「で、」

 優斗の担任でもある磯村は無表情で答える。

「だから、もう、」

 言葉が続かない。

 磯村は今年30歳になる。去年、同じ年のやはり学校の教師をしている女性と結婚したと聞いている。

 磯村のことを皆は大人しい、あまり怒ったりしないが、面白味のある人物ではないと子供達は思っている。

 優斗を抜いては。

 優斗は磯村が怖かった。

 いつからだったか…。あれは…。窓の外の日差しはまだ強かった、あの夏の放課後…。

 

 磯村は、いきなり優斗の肩を掴むと体を窓際の小さな机に押し倒した。

「やめて、やめてください…おねが…」

 優斗の体は反転され、磯村の大きな手が優斗の顔を机に押さえつける。

 そして耳元で、低い声で囁く。

「いいか、これから、わからせてやるよ」

「いや」という間もなく、磯村は優斗のズボンを下着ごとずり下ろす。尻がひんやりとした外気の空気にさらされる。

と、指で優斗の両の尻たぶを広げ肛門を晒した。

 そのひんやりとした空気が肛門の中に入り込むのに、体は熱くなってくる。心臓が爆音みたいになり、脳髄は沸騰しそうだ。

 磯村は、優斗の耳元で笑う。

「お前が嫌だと言っても、ここは正直だな、ひくついてるぞ」

 優斗の淡いピンク色をした小菊の蕾のようなアナルの入口がひく着くのを、磯村は舌なめずりをして見つめる。

 小菊の蕾はゆっくりとひき付き、収縮をしている。何かを待ち受けるように、物欲しそうに。

「可愛いな、欲しくて欲しくて、本当はしょうがないんだろ」

「…ちがうまう…うす…やめて…」

 優斗は自分の声が震えているのを聞く。上手く発音できない。

 涙が頬を伝うのを感じる。

「わからせてやるよ、お前が、これが好きだって」

 声には低い笑い声が含まれていた。

 

 磯村は中肉中背、どこにでもいそうな見た目で、これと言った特徴のない男、教師だ。

 優斗も小学3年生になって担任に磯村がなった時、特に気にかけもしなかった。

 つい最近、同じ教師をしている女性と結婚したという話を聞いたくらいだ。同級生達は体育の時間、各々グループを作って喋っていて、友達のいない優斗はその側で、男子生徒が、磯村先生の奥さんは妊娠していると言ったのが聞こえた。

 結婚する前に妊娠、セックス、と聞こえた。

 

 優斗はクラスの誰とも関わらなかった。母親が離婚したばかりで、祖母がいる実家に帰ってきた。慰謝料や養育費で揉めていた。生活水準が落ち、私立の小学校は辞めた。母は毎日怒っているか塞ぎ込んでいるか、そんな母を見て祖母は常に、母に気兼ねかけないように、良い子にしていろという。元々、優斗はおとなしく、問題を起こすような子供でも手のかかる子供でもないが、家の中はなんとも静かで暗かった。

 元は祖父が生きているときは代々、開業医をしていて、そのせいか、祖母も母も近所付き合いはせず、気位が高かった。優斗の父も医者だった。でも、妊娠させた、看護師、若い…。

 

 なんとなく、父とは似つかないが、磯村をさらに避けるようになった。

 

 そんな磯村に、何故か、あの夏の日、明日の実験で使う化学用品の準備を手伝うように声をかけられた。断りたかった。

 優斗はいつも避けていた磯村の顔をみた。そこにはいつもの穏やかだが無表情にも感じられる顔があるだけだった。

 

 小さなこの準備室に入り、扉を閉めると、磯村は優斗を犯した。

 あっという間の出来事だった。何が起こったのかさえ把握できなかった。肛門から赤いものがまじった白い液体がこぼれ落ちた。

 磯村の荒い息と、優斗の啜り泣く声だけがする。

 優斗がノロノロと起きあがろうとしたら、また引き戻され、抱き込まれ、優斗のアナルに磯村のペニスがねじ込まれた。立膝で後ろ向きに両手を掴まれ激しく揺さぶられた。そして磯村が二度目の絶頂を迎える。そのまま優斗は泣き続けるだけだった。その優斗に磯村は優しく、だが、強い口調で言い聞かせる。

 

 これはお前や母親の将来にも関わることだから、秘密にしなくちゃいけないと、言われた。

 

 勿論、誰にも言えなかった。磯村に脅されたのもあったが、もし、このことを知られたら、お前は一生男に犯されたと、虐められる。今でも、クラスの男子生徒からのけものにされているのに、向こうからお前を放っておかなくなり、世間から親は恥ずかしい思いをする。

 優斗はなんとなくわかった。

 それから、度々この小部屋に呼ばれ、男に犯された。

 磯村は、優斗をおもちゃにし、動物を調教するように、弄んだ。

 教室で見せる顔はどこにもなく、その顔にはいつも野卑た残忍な笑顔とペットを愛おしむ眼差しがあった。

 

 優斗の顔から手が外されると、磯村がズボンのベルトを外しているのがわかった。

「やだ、やだ、」

 優斗にはこれから何が起きるのかわかった。 

 「今日は罰だ、慣らさないで入れてやる」

 「あ、」

 優斗は声を上げた。

 磯村のペニスは優斗のアナルの入り口に装填させる。

 「うううん、いやぁ…」

 震える声が漏れる。

 優斗の淡いピンク色の菊の花びら、肉の花びらに磯村の勃起した赤黒いペニスが飲み込まれていく。優斗は体を抵抗するように悶えさせる。

「や、あ、いやぁ…」

「くそ、きついな」

 優斗の中の柔らかな粘膜に擦り付けられ磯村の肉棒は性急に優斗の奥深くを目指して突き進んでいく。

「すぉごいなぁ」

 磯村は、あああ、と声をあげると、優斗の顔に手をかけこちらを向かせる。

「奥まで入ったぞ」

 優斗は泣いていた。啜り泣いていた。それしかできなかった。

 優斗の白く小さな体は磯村の体の下にすっぽり組み敷かれている。

「動くぞ」と、磯村は唇を近づけ耳たぶを甘噛みし、囁く。

 磯村が動くたびに、優斗は拒絶の声に反し、甘く啜り泣く声、そこに、もっと、蜜のような、喘ぎ声が混じっているのが聞こえる。

「感じるんだろ」、磯村は顔を覆う手を払い除け、高潮した頬や首筋を見る。瞳はぎゅっとつぶっているが涙が溢れ、まつ毛がキラキラ光っている。

「お前、自分が、どれだけ、いやらしい、か、わかってないのか?」

 磯村は上体を起こし、優斗の腰を掴むと、自分の腰を激しく優斗の尻に打ち付け動かし、優斗の中に入った肉棒の抽送を激しくさせる。

「あ、あ、あ、いやぁ、あ、ん、だめ、や、」

 優斗は啜り泣きながら、思わず声を漏らす。

「ん、。なんだ、おい、すげー、しまってるぞ、俺の咥え込んで、おい、ここだろ、ここ」

 磯村は角度を変え、優斗のペニスの裏、磯村が言う、男のクリトリスを激しくつく。

「あん、あ、あ、あんん、や、センセイ、や、そこ、だめ、ダメェ、」

「ほら、凄い、女でもないのにぃ…」磯村は激しい抽送を繰り返し、息を切らせながら「今日はワセリン抜きなのに、オマエぇ、濡れてるぞぉ、おい、イヤらしいガキだ」

「いや、だめ、センセー、ヤメテェ、アン、ア、ア、ン…」

「インランが、やめてくださいだって、このイヤらしい、ケツマンコが、今日はお仕置きだからな」

 優斗は机の上を指で引っ掻く。何かを掴まないと溺れそうになる。

 ペニスの裏を擦られ、打ち付けられ、体に強烈な刺激が走り回っている。

 思わず、自分のペニスを掴もうとすると、磯村はその手を机に戻し、磔のように動けなくする。

「お前は、俺のおもちゃだ。俺のチンポだけでしか逝っちゃだめだ」

 磯村は優斗を自分のペニスだけでいける体に調教する。

「気持ちいいって言ってみろ」

「いや、あん、ああ、ダメダメだめ」

「気持ちいいんだろ、ちっこい、ちんぽがたってるぞ」

 磯村は笑いながら優斗を机の上に乗せ体を仰向けにさせて、大きく股を開かせ、ペニスの抽送を加速させる。

「せんせい、助けて、やめて、」

「感じてるんだろ、なんでやめるんだ」

「だめ、だめ、ああん、いや、」

 優斗は解放された両手で磯村を押し返そうと虚しい抵抗をする。磯村には溺れかけて何かを掴もうとして虚しく空を切る手にしか見えない。 

 磯村は優斗のシャツをずり上げ、白い肌がピンク色に染まっているのをみる。小さな淡いピンク色の乳首を、摘む。

「ん、ん、っ」

 優斗は顎を仰け反らす。

 摘み、こねくり回し、優斗の頭をつかみ揺さぶり目を見開かせ、よくみろ、と、乳首を吸い、甘噛みする。

 優斗は、あ、あ、あ、あと声を上げる。

 優斗の体の奥で激しい収縮が起こる。磯村のペニスから熱い液が放たれる。

「あ、あ、ああん…」

 優斗は甘い嬌声を上げる。

 磯村は肩に抱えた両脚をさらに開かせ状態を優斗の小さなピンクに染まった体に押し付ける。

「どうだ、気持ちいいか? お前の中にたっぷり俺の性液を注いでやったよ」

 磯村は優斗の顔に自分の顔を押し付けて囁きながら、ゆっくりと腰を動かす。

「お前の恥知らずなアナルが俺のちんぽをまだ離さないだろ」

 優斗はくちゃくちゃに泣き崩れながら、「抜いてください」と懇願する。

 磯村は顔を離し優斗の顔を両手で自分の方へ向けると、

「まだダメだ」と言う。

「お前は俺のおもちゃだ。これからもずっとな」

 

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