いつもご覧いただきありがとうございます。カジュアルにアートを楽しむ 青森市 パステル×筆文字アート *LanaLuana(* ラナルアナ)です![ラブ](https://emoji.ameba.jp/img/user/be/bell-tree-911rira/533.gif)
💙内容が一部変更になりました💙
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昨年春。
父の入院の知らせ。
先週 誕生日プレゼントを持っていったときは、少ししかお話できなかったものの元気な笑顔を見せてくれた。
少し痩せたなぁ。年かなぁ、なんて思ったけど。
病院に駆けつけると 痛みはあるようでしたが、思いのほか元気で とりあえずホッとしましたが…
茶色っぽい薬剤の点滴は鉄剤。
看護師さんが持ってくる痛み止めは医療麻薬…。
鉄剤の処方ということは貧血?どこか出血している?
医療麻薬を出すほどの痛みということは…⁉️
まさか。
不安がよぎる私をよそに、父はずっと笑顔で。
いつも以上に笑顔で。
帰り際には また明日な、と右手をあげてくれて。
そう心配するな。
そんな仕草をしてくれてました。
食事時に行くと食が進むようなので 仕事帰りに毎日お見舞いに。「ここのお粥は意外とうまい。」なんて話をして。
痛みが相変わらず。でも弱音は一切はかず、いつもどおりの父でした。
検査検査の毎日でしたが連休を挟んだ事もあり、一向に治療が始まらずヤキモキ。
そしてついに検査の結果が出て。
余命わずかと宣告されました。
手の施しようがなかったよう。
自分が宣告された時よりも 数100倍ショックでした。
父も察していたのでしょうか。
『ありがとう』という言葉をよく使うようになりました。
そして別れ際には 握手をするようになったのです。
父からの握手は感謝の気持ちがすごくすごくすごく伝わってきて。
お見舞いに来てくださるあらゆる方とも握手をしていました。
握手ってこんなにも心が伝わるものなんだ。
以前の私達は会話もさほど多くなく、 少し冷めた家族だったかもしれません。
父の入院で、なんて事ない会話が増えて、いままで以上に家族らしい時間を過ごしました。
これが父がずっと望んでいた時間だったんじゃないかなぁ。もっと早く もっと永くこんな時をすごせれば良かったなぁ。
やり残したことはたくさんあったと思います。
でも 最後の時間は父にとっても私達にとっても かけがえのないものでした。
棺に入れて贈った作品です。
うちの家系は絵が描ける人が多いので、お金やお寿司、タバコ、愛車などたくさん描いて見送りました。
今頃 何不自由なく 暮らしてるよね?
私は 気持ちを伝えたいとき励ましたいとき、これからも絵を描く事でしょう。
そして 時には握手を求めるかもしれません。
握手も 気持ちを伝えるアクションなんだという事を父は最後に教えてくれたから。
💙内容が一部変更になりました💙