妻の食事療法の記録と記述

妻の食事療法の記録と記述

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便意があっても、尿意があっても、今朝それを気づかないふりをしている自分がいた。それではいけないと思いとりあえず尿を出すが、朝にしては少ない気がした。水分が足りていないのかな。
今朝早朝に目が覚めた時、咳をした。
この咳は乾燥した空気と空気中のホコリで雑菌が入ってきたところを排除するために体の生理反応として起きている、そして、精巧にできているメカニズムでちゃんと排除しているのだろうと考えると、この体全体は神のなせる業の集合体だと思った。

この精巧にできたメカニズムの集合体、奇跡的な存在とも思われる体を自ら壊してしまう、自殺、それは一体どんな感覚なのだろうと思いを巡らす。
前夫の自殺のフラッシュバック。
彼は服毒したわけではない。
彼は木にロープをかけて首をかけたのだ。(私はなぜ今こんなことを考えるのか)
その行為を目前にした時までは生きていたのだ。
首をかけるまでは。息をして精巧に働く光り輝く体のメカニズムとともに生きていた。それなのにその数分後それを自ら壊す行為が行われる。
なぜその行動がとられてしまったのだろうか。
当時彼は39歳で2000万の家の借金。
この金額が人生にそんなに負荷がかかったというのか。
世の中にはもっと大きい負債を負っている人が山ほどいるはずだ。
彼が亡くなった五年後に再婚した今の夫のように
過去に1000万の借金を投資の失敗で負った人間もいる。
何も実のない借金だ。
それでも今平然と生きている。
だから借金だけが理由じゃないだろう。
彼を死に至らせてしまった理由は、絶望。
一緒になった女性が連れてきた子供たちには
一生懸命勉強を教えて好評だったと聞くが
その後その子供たちが連れてきた友達から、からかわれていたと聞いた。
また当時勤めていた運送会社に出社する前に新聞配達をして
借金の返済に充てていたと聞いた。
やはり生活苦なのだろうか。
でもローンは組んでもらえたのだから、新聞配達をしなければいけないほどの返せない額の借金ではないと思う。
年齢も若い。
新聞配達をしていたときに接触事故があったと聞いた。
それが原因で当事者と揉めた。相手に何を言われたのかはわからないが、それがことが起きるきっかけになったと親族から聞かされている。何度も帰宅しないことがあり、そのうちに事が起きてしまった。
その前に何度も失踪していたという。
だからその時からその兆候があったということだ。
誰か気づいてやれる人はいなかったのだろうか。
私が言えるセリフではない。
私は彼を見捨てた人間なのだから。

今でも電話の向こうで発したその言葉が蘇る。
「あんたは俺を見捨てたんだ」

彼の気持ちに寄り添ってみた。
生と死のはざまで揺れ動く気持ち。

彼は生前から私と一緒に生活する前から
大学時代に購入したと思われる書籍で
「安楽死」というタイトルのものを持っていた。
それは結婚生活のときにも書棚に並んでいた。
義理の母ともそのテーマで話し
冗談交じりでもし癌になったら私なら安楽死を選ぶわ
と言っていたと私に語った。
私は安楽死なんて嫌だ。死ぬが死ぬまで真っすぐに生きたい。
それが例え痛みと苦しみとともにあったとしても。
現実ではそうはいかないかもしれないが当時そう思ったことを思い出す。

彼はきっとその本を精読済みで自ら命を絶つときも
一番苦しみが少なくて早く終わる方法を選んだのだろう。
首吊り自殺。
それにしてもその行為をした直後からの数分間
想像を超える激痛、苦しみにさらされたことは間違いない。
その瞬間にも彼は生きていたはずだ。息の根が止まるまでは。
その数分間何を考えていたのだろう。
これでよかったと思えたのだろうか。
それともやっぱり必要なかった、誰か見つけて止めて命を助けてくれと思ったのだろうか。
もし後者だとしたら、と思うと胸が張り裂けそうだ。

彼が向こうの世界から教えてくれているのだろうか。
私は自分の体の声を聴かないで、脳が優位になってしまっている。
つまらないとか、納得いかないとか、胸くそ悪いとか
自分に圧力をかけているし、
嫌なことに首を突っ込んでにっちもさっちもいかないとか。
だから、暴食するし、身体のためにいいことも
怠っている。
便意や尿意にも耳を傾けなくなっている。
そうやって、順番に自らの命をじりじりと絶つ方向に向かっているのだと。
気付いたら、目の前にはあの時にかけた同じロープが用意してある、と。

私は、ポットに湯を沸かして、身体を温めるためのお茶を真面目に用意し始めた。


あなたのことは忘れない。忘れようがないから。
いつでもあなたのことを思い出す。
天国にいるあなたを。
敬意を払って。

大切なことを教えてくれてありがとう。