『大丈夫、すぐに治して、国家試験も通って、バリバリ新社会人として仕事するぞ!!』
そう思っていました。
今考えれば、甘かった。甘すぎた。
脱ステ開始1週間ぐらいから、異変が起こり始めます。
とにかく、尋常じゃなく、かゆい。
そして、猛烈な肌の悪化が僕を襲います。
ある程度は想像していましたが、
脱ステのそれは、僕の想像の4つ上をいきました。
とにかく24時間、かゆくて、痛くて、ダルくて、辛い。
あらゆる部位の皮膚が、
裂け、痛い。
汁だらけで、臭く、
見た目はゾンビと化しました
僕が歩くと、必ず人は二度見しました。
『なんだアイツは』
そう思っているのが、出会う人の顔から想像がつきました
僕の知り合いたちは、皆僕の変わり果てた姿に驚きます
『お前、どうしたんや!?』
説明します、
ずっとステロイドを使ってて、
だけどステロイドが原因でアトピーが治らなくて、
だから、今ステロイドを止めてるんだと。
ほとんどの人に、理解されませんでした
『ステロイド使い治した方がいいって』
理解してくれる人がほとんどいなかったのは辛かった。
でも、僕にはこれで治るという確信はあった。
だから、誰がなんと言おうと、アトピーを治すためにステロイドを辞めようと誓った。
しかし、
脱ステ生活は、想像の遥か上で辛かった。
少なくとも、僕のそれまでの1番辛い、
いや、今でも脱ステを越える辛いイベントには出会っていない。
僕は割と自分でもメンタルは強い方だと思っていて、
いじめだとか、
受験の浪人生活だったり辛いことも割とあったが、それでも寝たら忘れるタイプの人間で、立ち直りも早かった。
それでも、脱ステの辛さはそんな僕のメンタルと体を破壊した。
1ヶ月ほどたつと、
夜に、
『神様、助けて』
と、何度も口にした。
言っても状況は何も変わらないことは分かっていました。
けれど、言わなきゃ、心と体が崩れる手前だったのです。
もう、何もする気力も体力もなく、
ご飯を食べるのがやっと。
しかし、不幸なことに、
僕の脱ステ開始した時期は、
理学療法士というリハビリの国家試験の直前かつ、卒業試験の直前。
卒業試験を通れないと、大学も卒業出来ず、
国家試験を通れないと、免許がもらえないので仕事が出来ません。
ボロボロの心と体にムチ打って、勉強を開始します。
しかし、全く頭に入らない。
かゆみと痛みが常に自分を襲う。
仕方なく、集中出来る近所のファミレスに行きます。
しかし、そこには僕のよく知る後輩の女の子が働いていました。
僕の以前の健康な姿と、
脱ステをしてゾンビな姿を比較したのでしょう。
口には出さないけど、
『何があったらそうなるの??』
そんな表情で、僕を見ていました。
大学生で、思春期まっさかりの僕は、
知り合いの異性にこのゾンビの姿を見られることがこの上なく辛かったのです。
なんで、こうなった??
何度もそう思いました。
もう、知り合いや友達に会いたくありませんでした。
以前の僕を知っていればいるほど、
その差に皆唖然とするからです。
しかし、ステロイドの副作用はその後も容赦なく襲います。
