こんばんは、春希です。
今日は成人の日でしたね。
京都に行ってましたがお天気もよかったです。
新成人を迎えられたみなさまおめでとうございます!
私は一番最初に読んだのは「ノルウェイの森」ですが、リアルタイム
で読んだのではなく、10年後くらいです。
発売当初はあのクリスマスカラーの表紙で大ベストセラーになって
いたので知っていたのですが、どうせチャラチャラした恋愛ものだろう
と思い手を出していませんでした。
10年後くらいになんとなく読んでみたくなって、文庫を購入して読み
初めましたが、あまりにも重い内容と物語の深さで打ちのめされました。
それから、一年くらい他の村上作品は読みたくなくて、つぎにデビュー
作の「風の歌を聴け」を読みましたがイマイチぴんとこず、さらに一年
くらいあけて「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を読み
まして完全にはまりました。
村上さんの作品のなかで繰り返し出てくるテーマ「コミットメント(人との関わり)」と「デタッチメント(関わりのなさ)」があります。
最初の頃の小説の登場人物は親友や恋人はいるけど、回りと群れ
ないというかデタッチメントの側面が多くでていたような気がします。
家族の関係とかも殆ど出てこないし。
1人で本を読んでたり、どっかに行ったりとか孤独でいるのがここち
いいみたいな主人公が多かったですね。
大学生や高校生も主要人物で出てきたりしますが俗にいう青春時代
みたいに部活で仲間とワイワイと騒ぐみたいなシーンは皆無と思い
ます。
どこか悟っているっていうか大人ぽいしね。現実にはあんまりいな
い感じの子が多い。
日本では、特にコミューケーションを良しとする傾向が強いのでへんに
1人で行動したりすると「変な奴」とか「勝手な奴」みたいに思われる
ケースが多いと思います。
「デタッチメント」を全面に出すと、規律を乱す奴とか色々と言われて
生きづらいみたいです。
これは、日本が農耕民族で生きてきたから共同作業の重要性ってのが根付いているのである程度仕方ないみたいです。
私も学生時代はコミットして生きてきましたが、自分の心はデタッチメントの傾向が強かったので学生生活は生きづらかったなあ。
女子はトイレとかも一緒に行ったりするんで、私はそれが気持ち悪かったんで一人でいってました(~_~メ)
ただ、デタッチメントを全面に出すと、よっぽどの美人か、秀才か一芸
に秀でてる物がかなかったら、教師側とヤンキー連中に目をつけられ
るんですよ(笑) かっこつけてんじゃねーーーみたいな(~_~;)
ヤンキー頭悪い奴多いのに、バックがいてたりしたらめんどくさいから。ひたすら、目を合わせないようにすごしてました(笑)
コミットメントを装って、自分に嘘つきながら学生生活をおくるみたいな
息苦しくで不自由な生活してました。
大学が一番気が楽でした。必修科目は自ずから大体同じメンバー
ですが、一般教養とかはみんな色々なんでクラスみたいなのは無かったので縛りが無い自由を味わえたっていうか、授業が休校なったら
1人で図書館によく行ってました。
村上春樹の話しに戻しますが、春樹さんの書く「デタッチメント」は
必ずしもマイナス要素ではなくて、一人でも大丈夫だよ、生きていけ
るよってメッセージしているみたいに感じます。
だから居場所のない子たちや、学校での疎外感やイジメに合ってい
る子供たちが読んだら癒されるのじゃないかな。
自分が今、属している場所がすべてではないという事がわかるかも。
人とコミットしようとして傷つくならデタッチメントでもいいんじゃないかと。それが身を守る手段になるかと。
ただ、エロシーン結構多いので、その辺が・・・・。(~_~メ)
お気楽な、江のにゃんより愛を込めて
春希