銀座で働く社長のブログ

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看護師に特化した人材サービス会社「ローザス」を創業。
良い仲間に恵まれスタートしたものの
これから先は、山あり谷あり。
その過程を徒然なるままに書き連ねていきます。

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今月号の日経ヘルスケアの記事に
「医療を輸出する病院・企業の思惑」という記事がありました。

具体例として
1.ロシアのウラジオストクに進出する、社会医療法人北斗
2.カンボジアに進出する、医療法人KNI →八王子にある、北原国際病院の法人ですね
3.インドに進出するセコム
4.ベトナムに進出するキャピタルメディカ
といったプロジェクトが紹介されています。

現地の資本や人と組んで、進出するケースがほとんどです。

従来から、アジアの中核都市にクリニックはちらほらありましたが
対象とするのは、日本人ビジネスマンやその家族を対象としているケースが多く
必ずしも、現地国民を対象としていないケースが見受けられました。

*ちなみにこの記事によると、過去は中国国内で日本人の医師免許が通用していたが
法律変更に伴い、通用しなくなったため、撤退するクリニックが続出したとのこと。
たしかに、こういった日本では考えずらいカントリーリスクはありますよね。。

一方で、最近のプロジェクトは
新興国の中間層~富裕層を対象として、事業を展開するようです。

個人的に興味を持ったのは、キャピタルメディカの事例です。
彼らがウリにするのは、「日本の医療=高品質」ではなく
「ローコストオぺーレーション」とのこと。

原取締役いわく、
「ライバルとなる、シンガポール・アメリカの病院に比べ、日本の医療はローコストでの運営に優れている」そうな。。
病院経営の国際比較なんて、ほとんど目にしたことがないので
これは意外な事実でした。

理由は、
「診療報酬で収入を縛られ、その枠内で効率的な医療の提供を求められるから」とのこと。
なるほど、というかなんというか。

TTPの議論が進む中で、「医療を自由化するととんでもないことになる!」との意見が数多く出ますが
見方を変えれば、こういったチャンスもあるわけですね。

日本の法人が運営する病院の評価が高まれば
その周辺の薬や医療機器といった分野での影響力も増すはずなので、是非がんばって欲しいものです。