前回紹介しましたが
9月11~15日にFinlandのTampereで行われた
ヨーロッパバイオマテリアル学会に参加してきました。

Tampereはムーミン谷がある
ムーミンの故郷といってもいい街です。
と言っても、2日くらいいれば十分な街なんですが。。。(5日も居るなんて)

Surreal terror of night-タンペレの街

Surreal terror of night-ムーミン像

バイオマテリアルとは何ぞや???
簡単にいうと(長く言うとすごく長くなるので)
バイオ(生物+医学)とマテリアル(材料)が合わさった学問分野です。

人工臓器に使われる材料には血液が癒着してはいけないし、
かといって耐久性もないと何回も手術をしないといけません。
そういう材料を開発したりしてます。
歯のインプラントなんかもそういう研究が日々進んでいます。

近年ではヒト細胞を扱って、人の治療に応用していくといったものも入ってきます。
再生医療、先進医療と呼ばれる分野です。

それについては折々書いていきます。
ずっと仕事でやっている分野なので、ちょくちょく出てきます。

さて、ヨーロッパのバイオマテリアル分野は
結構泥臭い仕事が多かったです。
骨の再生、インプラントの仕事などがメインで
我々のような細胞治療を目的としたり、新規センサーを作るものとかは少なかったように感じます。

Surreal terror of night-学会会場

来年はアイルランドのダブリンで開催されます。

北欧には2年連続で来ました。
でも、実は新婚旅行で行きたいところだったんです。
結婚してないのに、一人で来ちゃってどうするんやろか。。。
Ph.D.を取ってから、色々事情もあり博士研究員になりました。
Ph.D.を取得以降の話はまたいずれ。

学生の頃は出張も自由には認めておらず、
これは研究室の予算のこともあると思いますが
教授の好みに依存した学会に行っていたと思います。

これがPh.D.を取得した後は一変しました。

勿論、年に何回も何回も海外なんぞには行けませんが
申請すれば通ることも多いです。

というわけで、今はフィンランドに来ています。

参加学会はこちら
http://www.esb2010.org/DowebEasyCMS/
23rd European Conference on Biomaterialsです。

写真は途中のヘルシンキ空港


Surreal terror of night

言われなければどこか分からない。。。。
研究職には英語力は必須です。
というか、無いと始まらない。

国際学会、投稿論文、外国人研究者のOfficial languageは基本的に英語です。

最近、うちにいる学生(結構頑張ってる)が堂々と
「私、英語嫌いです。」
とか言うから、めちゃ呆れました。
ほんと研究者目指すの辞めた方がいい。。。

僕の方は、研究生活では英語にさほど苦労してません。
留学のおかげでしょう。たぶん。

あと、「頑張る」っていう言葉の定義は、私にはよく分かりません。
研究室にずっといるのが「頑張る」ってことなら、幾等でもいればいいですから。

今日は神宮球場に行ってきます。
勿論、阪神のために!!

私、短いながら留学経験があります。
行き先は韓国のKimhaeっていう小さな町でした。

最近、よく学生から「留学っていいですか?」って聞かれます。

悪いことも結構ありますが、いいことも多く、今では貴重な経験になってます。

(1)研究をはじめとする言語はすべて英語(韓国とはいえ共通語は英語しかない)で行う。
そのためか、以後の研究生活で英語に困らなくなった。

(2)ネットはあるけれども、日本の生情報が全く入ってこない。
お笑いとかに疎くなるけれど、テレビ観てダラダラっていう生活にならず、メリハリが効いた生活を送れた。

(3)精神的にタフになった。
正直、色々ダメージを受けることも多かったですが、それも今は一部として受け入れられてます。

(4)グローバルってことを考えれるようになった。
その国にはその国の文化がある、って思えるようになった。

そのくらいでしょうか。

今度は韓国生活でもネタにしようかな。

雑記、仕事を中心に再開しようかと思っています。

宜しくお願いします。