境界線なんて自分が引いてしまうもので、本当はないのかな、とも思えるのです。
姿は見えなくても。
気持ちは此処に繋がっている。
きっとそうなのかな、って。
父が旅立ちました。
知識のある人でした。
でも、不器用な生き方だったと思います。
母を深く愛していた人でした。
でも表現が上手くない人でした。
出来れば
もっと生きていて欲しかった。
幼い頃、私はずっと父に懐いていたそうです。
でもいつからか、ある理由で
ずっと大キライでした。
でも歳を重ねる毎に、父の葛藤も理解出来るようになりました。
きっと、お互いに表現が上手くなかったんだと思います。
大人になって
少しずつ、歩み寄れる様になっていけたと思います。
終わりはやさしい笑顔でした。
姪っ子は、穏やかな顔を見て『きっと苦しくなかったよね?大丈夫だったよね?』と涙を我慢していました。
甥っ子は、目覚めないおじいちゃんを見て何となく理解出来たのか、淋しそうに、かなしそうに、ポロポロ泣きました。
不器用ながら姪っ子と甥っ子を愛していた事、きっと伝わっていたんだよね。
最後に、母に感謝をしてくれた事が嬉しかった。
『ありがとう。』
やっぱり素敵な言葉です。