『…消えませんから』
去年から悲しいお別れが立て続いています。
先日は、前職場の会長が85歳で肺ガンにより亡くなりました。
会長の厳しい対応が引き金となり、私は退職したのだが。
12月29日の退職の日、会長に最後の挨拶をした。
やはり自分のせいでは、と気にしていたようだ。
その時、苦しそうに咳込みながらもこうおっしゃっていた。
『あなたが辞めても、消えませんから』
はい。と返事をしたものの、私はよく理解出来ていなかった。
その後、社員たちに挨拶周りをし、会長への挨拶でも立ち会ってくれた側近の部長の番が来た。
『会長が言いたかったこと、わかったかな?消えませんから、というのは、あなたがこの会社にいたことは記憶から消えませんよという意味だったんだと思うよ。』
それを聞いて、私の目は熱くなった。そして、滲んだ。
当時は酷い仕打ちだと思い、出社拒否までしたが、この時ばかりは少しだけ後悔した。
あの時、私に受け流す強さがあったなら…
しかし、別件でも精神的に堪えていた時期だったこともあり出来なかった。
後悔しても遅い。
ただ感謝するしかない。
6年間、見守ってくださりありがとうございました。
あなたに出会えて、良かったです。
ずっと、
消えませんから。

