当時の旦那さんは無口で多くを語らなかったから最初は気づかなかったけど、倫理観が小学生レベルで止まっていて、やって良いことと悪いことの区別が全くついていなかった。だから一緒に暮らしていると問題行動ばかり起こすのだ。

しかも、それを咎めて「普通は」とか「常識でしょう」と言えば「そんなん誰が決めたんだ」と逆ギレするし、「相手の気持ちになって考えて」なんて言おうもんなら「なったことなんてないのに分かるわけないだろ」と至極まっとうな事を言ってきて話が全く前に進まないのだ。
当たり障りのない会話なんてやってる場合じゃなかった。全力で向き合わないと伝わらない。私は生まれて初めて人に面と向かって言ったのだ。

「このウンコ野郎が!性格悪すぎだろ!バカか!!」

うん。怒らせただけだったw しかも俺はウンコではない!と怒っていた。
困った私は「何が問題だったのか、どうして問題なのか、どうすべきなのか」などを延々とメールに書いて送り続けた。
直接話すとどうしても感情的になって論理的に説明できないからだ。

そして彼がすごいのは、そのメール全てにちゃんと目を通すのだ。
普通、自分のことを責めたてた長文メールなど送りつけられて目を通す人などいない。ただ彼は「普通」ではないので、自分に対するどんな批判でもちゃんと向き合うのだ。そしてそれが彼の納得のいくものだった時は、すまなそうな顔をして帰ってくるのだ。

私は彼と暮らしながら何年もメールを送り続け、メールを送るのも一段落ついた頃には彼の借金もきれいになくなっていた。