その前に、
ピックガードを接着してしまいます。

このピックガードは、ハワイアンコアウッド。
木目のきれいなものを選びました。
そして塗装の下準備として、
生地をきれいに研磨します。
ペーパーで、#150から始めて段階的に番手を細かくして行き、
最後は#500で磨いて仕上げます。

不自然な凹凸を無くし、キズやペーパーの跡も残さぬよう、
入念に磨いていきます。
下地が出来上がったら、
いよいよ塗るわけですが、
このギターは、オイルフィニッシュにしました。

多くのギターは、
ラッカーやウレタン、ポリエステルなどで
目止め、ヤニ止め、サンディングシーラー、クリアーなどと、
何層にも亘って塗るわけですが
オイルフィニッシュは、
このオイルのみを数回塗り、拭き取るという作業を繰り返すのみ。
ギターの表面にオイルが沁み込んだところで終了。

ラッカーなどのように、塗膜ができないため
直に木材にキズがつく可能性は否めませんが
木材そのものの振動を極力活かし、鳴り、響きを重要視した塗装という事になります。
そして、このマホガニー、或いはハワイアンコアウッドの場合、
オイルフィニッシュにすることで、
木材の持つ自然な風合いを活かし、
ナチュラルな感触を楽しむ事ができます。

保管や手入れなどの面で多少デリケートさは求められますが、
ギターそのものの生音や木材の放つ自然な風合いは
心地よいものです。
そしてこのギターの出来ですが、
狙った以上に各弦のバランスがよく、違和感なく演奏できます。
サイド、バックがローズウッドのもの、
或いは表板(トップ)がスプルースなどのものに比べて、
低音や高音の伸びが足りないため、
弾き語りなどをする人にとっては多少物足りなさがあるというご指摘も頂きました。
ライブで使用した時には
なかなかきれいな音色であるという感想も頂いております。
オールマホガニー、またはオイルフィニッシュについては、
まだまだ研究が必要だと思います。
ただ、多くのローズウッド系の材料を使用したものとはまた別の用途、
可能性を充分に秘めている材料、塗装方法であると、
これからの発見に期待もしております。
大体の製作工程を大雑把にではありますがご覧頂きました。
ハンドメイドのギターは手間暇かけて作る楽しみと、
そこに込める職人の思いによって豊かな楽器に構築されていきます。
楽器屋さんでたくさん見かけるものではありませんが
このブログで少しでもお伝えできればと思っております。