アロマオイルの表記 | 知らない自分へ はじめの一歩

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普段鏡で見慣れた自分が、本当はもっと違う顔や心を持っているかもしれません。そんな自分へ、一歩踏み出してみませんか?

只今現在、アロマ部門を稼働させ始める為に、オリジナルのチャートを作成している真っ最中なのですが、自分の手持ちの精油って、つまりは自分の不調に合わせて買っている訳なので、並べてみると結構偏りがあるんですよね。
特に私の場合は、いい香りでいい気分とかもの凄い勢いでぶん投げて、一にも二にも兎に角効用!という、メディカルアロマ道をひた走っていた時期が長いので尚のことそれが顕著です。
ただ、そればかりでもないなというのは昨今とみに身に染みてもいますし、トータルバランスとして取り入れるようになってからの方がずっと世界も広がりましたし、心にもきちんと作用するようになりましたので、他人様にご提供するものは当然、そうしたトータルな視野で選びたい訳です。

となると手持ちの精油では「この辺が手薄だな」「こっちちょっと足した方が良さそうだな」とか、色々出てくるので、つい先程WEBからポチっとやったばかりなんですけれど、未だに精油を買う時に悩まされるのが「オイルの表記」です。
どこでどのようにその方が学ばれたかにもよるのでしょうが、とある一つの精油について人によって表記の仕方が違うのです。私にとっては「エバーラスティング」という精油であっても、ある方は「イモータル」と表記されますし、別の方は「ヘリクリサム」と仰います。それらが同じものであるというのは、咄嗟に素人に判ることではありません。
では何を頼りにしたら良いのかといえば、もうこれしかありません。
学名。
大体ラテン語じゃないかと思います。そしてラテン語はローマ字読みできるので、慣れてくると何となくでも、あ、この辺のオイルは近しいお仲間なんだな、なんていうのが判ってきます。
先に例に挙げた「エバーラスティングでイモータルでヘリクリサム」な精油は、学名を「Helichrysumitalicum ssp serotinum」と言います。つまり、ヘリクリサムと仰っている方が一番学名に近い呼び方をされている、ということですね。

一時期に比べてアロマセラピーを、単なる気分の問題ではなく、きちんとした代替療法でもあると認める向きは多くなってきたかと思いますが、そうなってくると今度は精油の質というのがとても重要になってきます。手頃な値段で適当な名前で売られている「朝のなんちゃらアロマ」なんていうのは、大概夾雑物の混ざったバッタ物だと思っていいですと申しあげたい位デタラメな物が流通しており、またそれらが安価である為に、安易にそれらが選ばれてしまっているという現実もあります。
ここは声を大にして言いたい所なのですが、安価な「なんちゃってブレンド」は、所詮ちょっとした芳香剤替わりにしかなりません。
勿論手軽な値段でちょっといい香り、で構わない方はそれで全然構わないと思います。但し、本気で効用を求めるのであれば、きちんとした精油を選ぶ必要があり、それは大抵そう安価ではない、ということになります。
精油を選ぶポイントとして一つ目安になるのが「学名の表記があるかどうか」です。どんなに有名ブランドであったとしても、学名を答えられないブランドは、私は信用しないことにしています。
逆に、精油にきちんと学名を表記して販売している「生活の木」さんなどが出されているブレンドについては、ある程度信用してもよいのかなとは思っていますが、ブレンディングは基本その人その人それぞれの個性や体調、またその時その時の気分で使いたい物が変わってくるので、出来るのであれば自分でやるのが一番ですよね。でも、当然すべての人がそれを出来る訳ではありません。

私のしたいことは畢竟、その間を取った、隙間を埋めることなのかなと思います。その方の体質や体調やご気分、そしてどのような香りを心地よく思うのか、何が不快なのか、自分にどういうイメージを持たせたいのか、どういう場面で使用したいのか、メディカルな意味で求めているのか、スピリチュアルな方向で求めているのか、そういう事を個人セッションで丁寧にお聞きして、ほんの少しの量ではありますが、ご希望に合うようなブレンディングをお渡ししてお使い頂く。ほんの少しの量ですから、長持ちはしないでしょうけれど、それをどのようにお使いになったか、お使いになってみてどうだったかをお伺いして、その方のカルテを作っていく。リピートして頂ければそれだけその方の情報も増えますし、また気分や体調や季節による使い分けにも対応出来るようになります。
そういう風に、アロマのブレンディングをご提供出来たらなぁと思い、只今準備にかかっている最中ですので、皆様是非この機会にアロマオイルとそしてそのブレンディングの妙味に興味を持って頂けると嬉しいです。

そして件名に戻ります。皆様、アロマオイルで似たような名前に出くわしたら、まず「学名」でググって下さい(笑)。ラベンダーラベンサラ全然違う精油です。ラベンダーは多分一番一般的に使用率の高いアロマオイルだと思いますが、そのバッタ物の多さも尋常じゃありません。真性ラベンダー、もしくはラベンダー・アングスティフォリアと書かれている物以外は混ざり物の入った純正ではないラベンダーですので芳香剤以外の効用は期待しないが吉です。まして皮膚にはつけないが吉です。ちなみに真性ラベンダーの学名は「Lavandula angustifolia ssp angustifolia」です。つまり学名表記に一番近いのは「ラベンダー・アングスティフォリア」という表記です。混じりっけなし純正の真性ラベンダーだとお高いですけど、ちょっとした火傷は痕も残さず直してくれますし、気分を落ち着かせるにも良い精油です。

ちなみに、同じ学名でもロットによって、または収穫年度によって、効果に差がある事があります。アロマオイルは植物由来の物ですから、天候などで当然当たり年外れ年というのがあります。ワインなんかと同様だとお考え下さい。ほんの少しをブレンディングして使うぶんにはそこまで劇的に差分を感じることはないでしょうが、本当にプロフェッショナルな方々は、そういう所にまで着目して精油を選んでおられます。それは、安価ななんちゃってブレンドとは遠く遠く離れたお話です。私も流石にそこまでは自分が出来るとも思っていません(^^;;



以上、彼崎(ひさき)がお送り致しました。