Sicko(シッコ): マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー | 配給会社 in ニューヨーク

Sicko(シッコ): マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー

昨日(6/29)はマイケル・ムーア監督、ドキュメンタリー「Sicko」(シッコ)の全米公開日。夜も更けた9時過ぎ、地下鉄に飛び乗り、見に行ってきました。めっちゃくっちゃ、面白かった。★★★★★
期待以上、さすがのムーア監督です。
 簡単に紹介すると、アメリカの医療保険制度について『これってオカシクない?』と現実をつきつけながら告発しているドキュメンタリー。辞書に無い、タイトルの「Sicko」(シッコ)とは病気でも変態とか倒錯の意味がある言葉。日本語だと「ビョーキ」が近いかも。そしてビジュアルはムーア医者がグローブを手にはめ、まさにこれから治療しようという仕草に「ちょっと痛いかもしれませんよ」というキャッチフレーズ。うまいなー。
 4500万人が医療保険を持っていない国、アメリカ。高額の保険料と治療費。保険会社とそこに雇われる医者の関係。保険会社の支払い拒否。政治との癒着などなど。これらの内容が様々な人の生の声で語られていく。カナダ、イギリス、フランスとの比較。最後はムーア監督お決まりのアクション(実際に事を起こす)でキューバへと向かいます。キューバでのラストはちょっとクサイ演出かなと思いつつ、すでに涙が頬を伝わりそんな事を考えるのはやめにした。
 ドキュメンタリーで2時間惹き付ける力はスゴイ!心からそう思った。
満席状態の全員が50回笑って10回泣いたという感じ。そしてラストは満場喝采と拍手で終わりとなりました。大満足!

http://www.sicko-themovie.com
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