2025年・・・・僕は、初めてこの地に脚を踏み入れた。
広大な海の広がる広い土地、目覚めたら僕はそこにいた。
なぜここにいるのかは、自分でもわからないただ目を覚ましたらここにいた。
あるじと神と時々子犬
この地で目覚めてからはや一ヶ月、僕は小さな箱の中に入ったまんま身動きがとれなくなっていた。
飲まず食わずの状況かで、僕の体はやせ細っていった。
「こんなにも綺麗な海の前に僕は死ぬのか・・・・。」
そう思った、思わざる終えなかった。
一ヶ月この場を一回も動くことなくただただじっとして、誰の目にも触れることなくただじっとしていた。
僕はなぜ自分で動こうとしなかったのかは不明だが、いつか誰か助けてくれると思ってた。
だが、誰ひとりとして通りがかることなく一ヶ月過ぎこのありさま
僕の体は泥まみれて、やせ細っていて、手足なんてもう骨しかない。
そんなある日だった。
僕が生きることに対して、諦めていたその時。
「童は、この地を納める氏神(うじがみ)と申す。そなたの名を申せ」
僕は突然のことに、驚いた。
目の前に現れたのは、
綺麗に伸びた銀髪で一本一本の毛がキラキラ光っている
スラッとした体型にまるで雪のような透明感のある肌
サファイアのような、蒼い瞳
彼女が氏神である。
到底僕は声を出すこともできすうなだれるばかりだった、
美しさに目を奪われ、ただ見つめるしかなかった。
「そなた、声がでぬのか・・・・。では頷けるかや?」
氏神は僕に質問してきた。
話すことはできないが、頷くことは自然と出来た。
「よし、では童がなぜそなたの前に現れたと思う?」
僕には理解できなかった、何を言っているんだこの人は
「理解できてないようじゃの、単刀直入に言おう哂わの寿命はもうそう長くない」
急に氏神と名乗る者は語り始めた
「そこでじゃ、童の力をそなたにやろう、そしてこの地を納めろそなたにはものすごい霊力を感じる」
「それもとても大きなものじゃ」
霊力だとか地を収めろだとか、この人は頭がおかしいんじゃないだろうかと思った。
すごく美人なのに残念な人だなと思った。
「もうじきそなたにも主が出来るであろう、そやつとともに過ごせ」
僕の運命を勝手にかえるんじゃない、見ず知らずの人間になんでこんなこと言われなければいけないのか
といっても僕は人間様じゃないので、しゃべることもできない。
「童の力をそなたに託す、そしてこの地を納め自らの命を持って主を守れ・・・。」
急展開過ぎてなんのことかわからなかったが、そう言うと氏神は僕の目の前でちりとなって消えた。
僕自身何が変わったのかはわからないが、氏神のいうその主とやらが来るのを待っていた。
ずっと、
お告げから4日目、僕はいつものように箱の中でうずくまっていた。
その時にはもう、目が開けれなくなっていた。
足音が聞こえる・・・・。僕は足音を聞きながら眠りについた。
自らの命が絶えていく瞬間だった。
実につまらない人生だったな・・・・。
「・・・・・い・・・・・かりしろ・・・・おい!」
その声にふと起き上がった。
なぜか体も動く、目も見える・・・・なぜだ・・・・。
疑問点がありすぎて僕は戸惑った。
「大丈夫かお前、こんなところで・・・・、いま手当してやるからな」
おそらく男であろう人間に僕はどこかに運び込まれた。
「こんな泥まみれで・・・、おまえガリっがりじゃねぇか・・・。さぞかし辛かったろうに」
漆黒に包まれた短めの髪の毛毛先がくるくるしていて髪型が女みたい。
肌は透明感のある白で、瞳はルビーのような澄み切った紅
ってかもう、これ女じゃね?
とか思いながら僕はもういつ食べたかも忘れたご飯を食べた。
あったかい。
そのあと僕は熱い水をかけられ、白い雲みたいなもので体中こすられた。
ものすごく痛い。
「よしこれで泥は取れたな!なかなかお前綺麗ないろしてんじゃねぇかw」
僕は自分の姿を見たことがなかった、ずっと箱の中で海だけ眺めてたから。
熱風で僕の体を乾かされ、なんかあったかくて気持ちが良かった。
少しだが幸せだなと思った。
「ほら自分の姿見てみ!」
そう言うと彼は僕にガラス上のものを見せてきた。
僕の姿は耳の先が真っ白で体の毛が茶色だった、しっぽの先も白く足の先も白かった
なんか人間で言う靴下とやらを履いてるみたい
「お前、犬なのに見た目狐っぽいなw」
笑いながら彼は言ってきた。
「そうだ、お前に名前つけてやるよ今日から俺が主人だ」
そう言うと彼は嬉しそうに、微笑んで僕を抱きかかえた・・・・。
続く