ども。TOMOです。

今日の出来事。書くべきなのか迷ったんですが、どうしても忘れたくないひと時だったので、ここに記しておきます。

インドから遥々カットに来てくれているお客様。

僕が担当している期間はまだ浅いのですが、彼女の友達やその家族まで、幅広くご紹介いただいて、なんだか昔からずーっと知ってる様に感じてしまう、そんなお客様。

彼女は若くて、めちゃ綺麗で、友達も多く、頭も良く、性格も超良くて。非の打ち所がない様な、本当に素敵な女性で。

そんな彼女にとって、今日は特別な日でした。

腰まで届きそうなスーパーロングヘアを、一気にショートまでバッサリ切りに来たのです。

これビフォア。ご覧の通りのスーパーロングです。

ここから、ミディアムでも、ボブでもなく。ショートにしたいと。

時折、涙目になりながら、それでもショートを強く希望する彼女。プロの意見が聞きたいと言われましたが、もちろん僕はショート推し。

綺麗な輪郭に整った顔立ち。扱いやすい髪質。もう何でも似合うじゃんっていうくらいの、全てが揃ってるロイヤルストレートフラッシュ。もう美容師として、切りたくてウズウズします笑

彼女もとてもエキサイトしていて。友達もみんな応援に来てて。笑

総勢7人の友達(.ギャラリー)に囲まれ、皆に写真やらムービーを撮られながらコンサルテーションを進めました。。。

終始周りも笑顔で、本人もイケイケで、どんなヘアスタイルにしようか、あれこれ話している中で、ふと

ところで、なんでショートにしようと思ったの?


と。

何気なく聞いた時に、彼女は、笑顔のまま、かすかに涙を浮かべながら


「抗がん剤の治療が始まったから。どうせもうすぐ抜け落ちちゃうの。その前にバッサリイメチェンして、最後に楽しもうと思って」


と…




僕はかける言葉を失って、頭ん中が真っ白になりました。



それでも彼女は終始笑顔で。


こんなに強い女性がいるのかと


なんでこんなに若く、人に対してとても優しい彼女が、そんな辛い病気と闘わなければならないのかと


胸が締め付けられる思いで

それでも、僕に出来ることは、このカットで、彼女を笑顔にさせる事だと。

奥歯を噛み締めながら、笑顔を作って、ハサミを握りました。

もう12年美容師やってます。


初めて、手が震えました。


緊張しても手が震えるタイプじゃないんです。


きっと味わったことのない、特別な緊張感だったんだと思います。


365日、いつも髪の事考えながら生きて来ました。

女性にとって髪がどれだけ大切なものか、どれだけ影響力のあるものか

その力を人一倍感じながら、仕事に向き合って来ました。

だから、彼女がこれから「歩む道」を想像するだけでも、心臓を貫かれる様な気持ちになります。

たとえひと時でも、彼女が笑顔になれるように。少しでも、幸せを感じてもらえる様に。

ヘアスタイルには、その力があると信じて、想いを込めて、カットさせていただきました。


自然と、彼女の友達だけでなく、スタッフも周りに集まって、見守られながら、ヘアスタイルが完成した時


彼女は満面の笑みで、

彼女の友達は拍手しながら喜んでいて。

旦那さんはギュッと彼女を抱きしめて「なんて美しいんだ」


って、


美容師冥利に尽きる瞬間って、こういう時の事を言うのかな。


彼女は、髪が抜け始めたら、一回剃り落とすと決めていました。

それまでに、またカットする機会があるのかな。。。

そして、彼女が乗り越え、闘い抜いた暁には、また、髪の毛は生えてきます。


その時までに、もっと腕を磨いておかなくては。

もっと


I strongly believe that hair style can change someone’s life. 



via TOMOHIRO ARAKAWA
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