中電アスベスト訴訟が和解、遺族に3500万円中部電力元社員の藤原健二さん(当時67歳)が中皮腫で死亡したのは、会社側がアスベスト(石綿)対策を怠ったためだとして、妻の重子さん(71)(名古屋市緑区)ら遺族3人が同社に慰謝料の支払いを求めた訴訟の控訴審の和解協議が21日、名古屋高裁であった。 同社は安全対策が不十分だったことを認め、解決金として3500万円を支払うことで和解が成立した。 和解条項にはこのほか、同社が被害発生の防止・抑止措置を講じることや、在職中に吸引した石綿で発病、死亡した退職者に対する弔慰金制度創設の検討などが盛り込まれた。 藤原さんは1958年に入社し、99年に定年退職したが、2005年に悪性中皮腫と診断され、06年9月死亡した。重子さんらは07年、火力発電所勤務で吸引した石綿が発症の原因だとして慰謝料6000万円の支払いを求め名古屋地裁に提訴。同地裁は昨年、同社に安全配慮義務違反を認めて3000万円を支払うよう命じた。同社は控訴し、遺族側も賠償額の増額を求めて付帯控訴したが、同高裁が同12月、和解勧告をしていた。 (2010年6月21日20時04分 読売新聞)
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