多数決ってほんとに多数決!?
わたしが民主主義をいまいち信用できないのは、多数決の原理だ。前にも書いたが、功利主義(最大多数の最大幸福)が基本の考え方だというのは知っている。
今の日本の政治を考えてみよう。これはいい加減なことは言えないので、ネットで数字を確かめながら書くことにする。日本は政党政治だから最大勢力の自民党から総理大臣を出して、総理大臣が各省庁の大臣を指名し、国会で法律を決めて各省庁で政治を行っているわけだ。
では、自民党の支持率は36.1%(12月・NHK)。国政選挙の投票率は48.8%(H29.10衆)。このふたつから計算すると、投票した48.8%国民(選挙権を持つ)のうち36.1%の人が全部自民党に投票したとして、その割合は国民全体の17.6%。もう分かるでしょう。この17.6%の国民が選んだ自民党の議員が国会の過半数を占める(実際は公明党も少しプラスされる)だけで何でも決まってしまう。残りの82.4%の国民は従わざるを得ないわけだ。これがほんとに「最大多数の最大幸福」と言っていいのかな。自民党が悪いわけではないのだが、これが日本の民主主義の現実だ。首相も国民も桜を見て浮かれている。平和ボケなんだよ。
すべての国民に平等に選挙権が認められたのは戦後の新憲法下だろうね。憲法に「男女平等」が謳われているからね。とすると、国民が血を流して戦い取ったものではないわけだ。(敗戦という大きな犠牲ははらったが) とてもすばらしいことで、重要なことなんだけれども、その自覚が我々日本人には足りない。
そもそも国会の議決は多数決によるなんて、いつ誰が決めたんだ。少なくともわたしは聞いてないよ。こんな大切なことは、国民ひとりひとりに確認してから決めるべきことではないのか。全員が納得したのならそれでいいけど、ひとりでも納得できない人がいたらそれはおかしいでしょう。それを決める時、どういう議論があったのかなあ。よく言われるのは「多数決で決める場合、少数意見を尊重する」ということだけど、国会の議決を見る限りそんな場面は見たことないね。たいていの法案は自民・公明の単独採決。野党は決議にも参加しない。これも日本の民主主義の現実。
今の日本の政治を考えてみよう。これはいい加減なことは言えないので、ネットで数字を確かめながら書くことにする。日本は政党政治だから最大勢力の自民党から総理大臣を出して、総理大臣が各省庁の大臣を指名し、国会で法律を決めて各省庁で政治を行っているわけだ。
では、自民党の支持率は36.1%(12月・NHK)。国政選挙の投票率は48.8%(H29.10衆)。このふたつから計算すると、投票した48.8%国民(選挙権を持つ)のうち36.1%の人が全部自民党に投票したとして、その割合は国民全体の17.6%。もう分かるでしょう。この17.6%の国民が選んだ自民党の議員が国会の過半数を占める(実際は公明党も少しプラスされる)だけで何でも決まってしまう。残りの82.4%の国民は従わざるを得ないわけだ。これがほんとに「最大多数の最大幸福」と言っていいのかな。自民党が悪いわけではないのだが、これが日本の民主主義の現実だ。首相も国民も桜を見て浮かれている。平和ボケなんだよ。
すべての国民に平等に選挙権が認められたのは戦後の新憲法下だろうね。憲法に「男女平等」が謳われているからね。とすると、国民が血を流して戦い取ったものではないわけだ。(敗戦という大きな犠牲ははらったが) とてもすばらしいことで、重要なことなんだけれども、その自覚が我々日本人には足りない。
そもそも国会の議決は多数決によるなんて、いつ誰が決めたんだ。少なくともわたしは聞いてないよ。こんな大切なことは、国民ひとりひとりに確認してから決めるべきことではないのか。全員が納得したのならそれでいいけど、ひとりでも納得できない人がいたらそれはおかしいでしょう。それを決める時、どういう議論があったのかなあ。よく言われるのは「多数決で決める場合、少数意見を尊重する」ということだけど、国会の議決を見る限りそんな場面は見たことないね。たいていの法案は自民・公明の単独採決。野党は決議にも参加しない。これも日本の民主主義の現実。