バイオテクノジーをめぐる課題
環境問題とAIによる世の中の激変、それともう一つ私が気になるのが、バイオテクノロジーのめざましい発展に世界の指導者たちがついていけないということ。そのあげくが、すべてなりゆきなのだ。
たとえば「死をめぐる問題」。「脳死を人の死とする」というのは、今は世界共通の認識だろうか。その方が都合がいいからだ。今はどんな臓器だって移植できるようだ。私がまだ若い頃、日本で初めて心臓移植を行った医者が出て、あらゆる面からの議論が沸騰したのを覚えている。まだ動いている心臓を移植するわけだから。しかしこれはもう古い問題なのか?
では、尊厳死はどうだろう? 脳はまだ生きていても、もはや意識もなく回復の見込みのない人の生命維持装置を本人の了解なく(といっても意識がないわけだが)外すことができるようになった。
安楽死(治る見込みのない重い病気を患っている人の自死を幇助する)はまだ日本では認められていないが、可能な外国に行き早い時期に死を選ぶ人もいる。これを君は認めるか?
妊娠初期に赤ちゃんの細胞を取り出し、遺伝子を解析して障害や病気の異常がないか診断することができる。そして、異常が見つかれば、その時点で生まない選択ができる。これはいいことだろうか。
中国ではもっとすごいよ。体内の新生児?の遺伝子を取り替えてエイズにかかりにくい赤ちゃんが誕生したと大々的に発表があった。でも世界中から非難が殺到した。その根拠は「倫理上」ということだが、中国でもなにか議論があったみたいだ。その後あまり言わなくなった。
きのうのニュースで、中国で「クローン犬」の警察犬がいちどに何匹も生まれた。もっとも優秀な警察犬のクローンだ。訓練の期間を大幅に短縮できるらしい。 牛や豚のクローンも実用化されているし、植物だって遺伝子操作して環境に合うものや病気にかかりにくいもの、おいしい味のものがスーパーに並んでいる。さて、君はこれらの食品を選ぶかな?
このあたりは現実の問題ではあるのだけれど、命の問題なので、いますぐ答えが出るというわけではない。そのために将来、何か病気になったり、早く死んだり、君の子どもに異常がみつかったり・・・ということにならないように、今考えて決断することであるのはこれまでの問題と同じだ。
たとえば「死をめぐる問題」。「脳死を人の死とする」というのは、今は世界共通の認識だろうか。その方が都合がいいからだ。今はどんな臓器だって移植できるようだ。私がまだ若い頃、日本で初めて心臓移植を行った医者が出て、あらゆる面からの議論が沸騰したのを覚えている。まだ動いている心臓を移植するわけだから。しかしこれはもう古い問題なのか?
では、尊厳死はどうだろう? 脳はまだ生きていても、もはや意識もなく回復の見込みのない人の生命維持装置を本人の了解なく(といっても意識がないわけだが)外すことができるようになった。
安楽死(治る見込みのない重い病気を患っている人の自死を幇助する)はまだ日本では認められていないが、可能な外国に行き早い時期に死を選ぶ人もいる。これを君は認めるか?
妊娠初期に赤ちゃんの細胞を取り出し、遺伝子を解析して障害や病気の異常がないか診断することができる。そして、異常が見つかれば、その時点で生まない選択ができる。これはいいことだろうか。
中国ではもっとすごいよ。体内の新生児?の遺伝子を取り替えてエイズにかかりにくい赤ちゃんが誕生したと大々的に発表があった。でも世界中から非難が殺到した。その根拠は「倫理上」ということだが、中国でもなにか議論があったみたいだ。その後あまり言わなくなった。
きのうのニュースで、中国で「クローン犬」の警察犬がいちどに何匹も生まれた。もっとも優秀な警察犬のクローンだ。訓練の期間を大幅に短縮できるらしい。 牛や豚のクローンも実用化されているし、植物だって遺伝子操作して環境に合うものや病気にかかりにくいもの、おいしい味のものがスーパーに並んでいる。さて、君はこれらの食品を選ぶかな?
このあたりは現実の問題ではあるのだけれど、命の問題なので、いますぐ答えが出るというわけではない。そのために将来、何か病気になったり、早く死んだり、君の子どもに異常がみつかったり・・・ということにならないように、今考えて決断することであるのはこれまでの問題と同じだ。