2026年1月6日 副班長に昇格し、自分の班を持つことになりました。
新しいメンバー、新しいライン、新しくやる業務。
期間従業員から正社員登用されたため同じ時期に昇格した人達や昨年昇格した人達と比べると経験、知識、スキルと色々な面で差を感じており、ほんとに自分が出来るのかと不安な気持ちも多くありました。それでも上司や周囲の期待を受け、『自分にできることを全力でやろう』と覚悟をきめ1月7日の新年度会であいさつと想いを語り副班長生活が始まりました。
実際に業務についてみると、色々な部署から届くメールの確認、日々の帳票、時間管理と
気づけば1日が終わり、ただ追われるように時間が過ぎていきました。
あーやっぱり自分には早かったな・・・と感じる瞬間もありましたが隣の班長や係長も
毎日声をかけてくれ、アドバイスやフォローに支えられていました。
一方で職場は高負荷がつづき、ラインもフル稼働。朝礼前や帰宅時などメンバーと会話はしていたものの、深い話や困りごとを聞く時間は作れていませんでした。また、安全に作業はできているか、標準作業は守られているか、ルールは遵守できているか、風土は悪くなっていないかなど管理者として1番大事なことをいつの間にか後回しにして、『きっと大丈夫だろう』、『みんなわかっているはずだ』どこかでそう思い込んでおり、今振り返れば、それが慢心でした。
そんな日々がつづき、約2か月が経った3月13日(金曜日)。その日は自分にとって忘れられない日になりました。
その日はトラブルも少なく、自分は15時からワイガヤで課長代行と他の昇格者の人たちと一緒に職場のことや困り事を聞いてもらう場に参加しており、現場を離れていました。
ワイガヤから現場に戻ると係長がFJ03ラインをじっと見つめていました。
『どうしたですか?』と声を掛けると
係長は一言『納入不良だって』と告げました。
最初は自分のラインとは思わず、冗談まじりに『また~びっくりさせようとして』と答えたのですが『ほんとだよ。FJ03で流動しているDC2V。ピン抜けしたものが納入先で発見された』と聞かされ、すぐに生技が不良品を持ち現場にきました。
不良品はリードのピン抜けと座屈があり、該当箇所にはポスカマークもなし。
もしかしたら設備で止まらず流出してしまったのかな・・・そんなな考えがよぎる中、
生技、品保、検査、4課の係長、1工場の課長と、次々と人が集まり、原因や事実確認を求められました。
そして、不良品がはんだ外観で検出できるかの検証が行われ、結果、NG判定となることが確認され、人的要因で不良が流出したことが明らかになりました。
不良を流出させたのは1月20日。自分が副班長になり2週間後・・・まさに自分が余裕を失い、現場を十分に見られなかった時期でした。
係長と一緒に見守りカメラを見てみると決められたルールを守らずに、NG品の処理をおこなう姿が映っていました。
関係部署からは
『どういう作業をさせている?』『他の製品は大丈夫なのか』『本当に不良は1件だけなのか』と質問が続き、自職場からの発生した納入不良の重大さ痛感し、自分の管理不足が招いた現実に少し怖くなりました。
最終的に品保から次回対策会議までに調査しておくことを指示され、帰宅は23時過ぎ。当然食欲はでるはずもなく、せっかくの週末なのに眠れず、土日はずっと頭から離れませんでした。
週明けの月曜日。実際に不良を流出させてしまった作業者を呼び、事実確認を行いました。2か月近く前のことも細かい記憶は曖昧。
ルールの認識や作業の教わり方、なぜ勝手な判断をしたかを聞きましたが、
『ルールは知っていたがやらなくてもいいと思った』、『こう教わったと思う』
など本人もなぜ起きたのか理解できていませんでした。
その後、メンバー全員を緊急招集し、工場長、課長、係長から今回の納入不良の経緯、ルールを守らなかったことの重大さ、そして人的要因納入不良1000日達成の記録が途絶えたことが伝えられました。
真剣に話をきくメンバーの全員の顔をみて、これまでルールを守り、やるべきことをしっかりやってくれていた人たちへの申し訳なさと、管理者としてどうしてもっとメンバーに寄り添い、現場を見てあげられなかった悔しさが込み上げてきました。
後にわかったことですが、作業者がルールを守らなったことは1番悪いことですが、
その背景には職場の風土が良くなかったことも影響していました。
管理者として現場を守れていなかったのです。
今回の1件はまだ暫定、恒久対策が続いおり、関係部署のへの迷惑かけています。自分自身も教育に参加したり、休み日も考えてしまうことがありますが、自分は今回の経験から次のことを強く学びました。
① 現場をみることの大切さ
② メンバーとのコミュニケーション不足が風土悪化につながること
③ 作業者に対して任せっきりにしない。作業については全員が言えて、やれて、理解できているか。当たり前にできると思わず3現で確認し、できていないときはルールの意味をわかってもらえるまで伝える。
当たり前のことですが出来ていないかった。もう二度同じ過ちを繰り返してはいけない。
信念:感謝の気持ちをを忘れない
作業者がこれまでの監督者が築いてきた標準作業やルールも守り、
安全に良品をつくっていることに常に感謝の気持ちをもつ。
また、自分の今の立場をあたりまえと思わず周囲の人たちへの感謝の気持ちも忘れない
覚悟:どんなに忙しくても現場を確認し指導を徹底する
忙しさに関係なく、必ず3現で確認する。
ルールを守らない、または守れない状況があれば
理解できるまで時間を惜しまず、確実に指導する覚悟を持つ。
意志:力を入れるところと抜くところを見極める
完璧にやることも大切だが、それだけでは心身がもたない。
迷ったり、悩んだときは【3割完成】を目標に形にしてみる。
必要なところに力を注ぎ、抜くべきところはぬく柔軟さを持つ
監督者として以上のことを胸に刻み現場を守っていきます。 2026 3月 牧嶋貴宏