「コント・役者」

あ「あの~もしかしてこの前の映画に出ていた方ですよね?」

い「え、?」

あ「ほら!自転車のベルが鳴らないに出てた!」

い「あっ、気づいてくれたんですか?」

あ「勿論です。他の作品でも拝見しています」

い「俺を・・」

あ「当然です。他にもたくさんファンの方がいますよ」

い「そうなん・・ですか?それは・・」

あ「この前の、廃校寸前の学校の教師役、大勢が一気に死ぬ中の一人、ゾンビ映画のゾンビ役、街中を歩いてる通行人役!全部見てましたよ!!」

い「・・俺、エキストラなのに何で、分かるの?」

あ「良くお見掛けするので、当たり前の事ですよ。斎藤弘樹さん」

い「な、名前まで?」

あ「映画やドラマのエキストラ協力の欄から検索して一人一人名前を見て周りました」

い「えー」

あ「その後に、ロケ地を調べ大よその住んでる所を把握。それからはひたすら捜し歩いて今日、100日目記念日に出会えました!」

い「気持ち悪っ!エキストラだよ?」

あ「エキストラも立派な役者じゃないですか。ファンが出来て当然です」

い「エキストラは役者じゃないです!だからエキストラなんです」

あ「違います。あなたのオーラを私は見逃さなかった」

い「オーラはないですエキストラなので」

あ「嫌です、エキストラのあなたを見て惚れたので」

い「エキストラはいるだけだから、誰も見てません。雰囲気で・あ、エキストラいるな。くらいにしか感じてないから!」

あ「・・明日、栃木県いかれますよね?」

い「なんでそれを」

あ「私も行くんですよ。足利」

い「ま、まさか」

あ「旅行ですよ」

い「絶対、嘘だ!!」