良い特許には、訴訟が起きない。
これは、私の持論であります。
特許権の侵害訴訟を起こしても、
原告(特許権者)が勝つ割合は、そんなに高くない、
と不満を仰る法律家の方が、
過去にいらっしゃいました。
また、
外国で、
特許権の侵害訴訟で
原告(特許権者)が勝っても、
損害賠償の額が低すぎる
として、
不満が高まっている、
という話を聞いたことがあります。
ですが、
それ以前に、
特許権の侵害訴訟が起こること自体が
問題であると、
私は考えています。
というのも、通常は、
ビジネスをする前に、
特許調査を
するはずだからです。
自分がやろうとしているビジネスが、
他人の
ビジネスモデル特許と
同じではないだろうか?
と思って、
事前に
特許調査をするはずだからです。
また、
自分が製造して販売しようとしている商品が、
他人の特許を侵害していないかどうか、
事前に
特許調査をするはずだからです。
特許調査をしてみて、
もし、
他人の特許と同じものなのであれば、
「ビジネスのやり方、変えてみましょか。」(設計変更)
「しょうがないから、特許権者さんにお願いして、
使わせてもらいましょか。」(ライセンス許諾)
となるはずだからです。
話は変わりますが、
2012年11月に弁理士試験に合格し、
その1ヶ月後に、
お世話になった予備校で、
とある弁理士さんの講演会を、
聞きに行ったことが、
ありました。
弁理士試験の受験生や、
弁理士試験に合格したての人を対象として、
「弁理士になって成功するにはどうすればいいか」
といった内容の、講演会でした。
講演会の最後の、
質疑応答の時間に、
「特許の実務は未経験でありまして、
特許事務所に就職する前に、
やっておいたほうが良いことは何でしょうか?」
という質問が、なされました。
その弁理士の先生は、
「特許情報データベースで、
公開されている特許文献を見るのがいいです。」
と仰いました。
その後、
「ただし、
特許権の侵害訴訟のもととなった特許文献は、
あまり見ないほうがいいです。」
と、付け加えました。
さらに、
「ライセンスの許諾がなされた特許文献を、
見るのが良いです。」
とも付け加えられました。
私としても、
そのご回答には、
賛成です。
というのも、
特許権の侵害訴訟のもととなった特許文献を、
いくらか見たことがあったのですが、
どう解釈すべきなのか
理解に苦しむものが、
いくらかあったからなのです。
「特許専門用語」を使用されている特許文献もあって、
「特許専門用語」をどう解釈すべきかについて、
訴訟の際中に争われた、
という裁判例も
あったようでした。
最後に、結論を述べたいと思います。
私が目指しているものの1つとして、
訴訟が起きない特許文献を作成すること、
があります。
それは、
一例として
特許調査がなされて、
容易に発見できるような特許文献を、
作成すること、
につながります。
そして、
「ビジネスのやり方、変えてみましょか。」(設計変更)
「しょうがないから、特許権者さんにお願いして、
使わせてもらいましょか。」(ライセンス許諾)
と、
容易に判断していただけるようにすることを、
目指しています。
そのためには、
(その特許の技術分野について平均的な知識を有する者であれば、誰が見ても)
「解るように書く」
という精神でもって、
特許文献を作成する必要があると、考えています。
「解るように書く」
という精神は、
かつて大阪の特許事務所に勤務していたときに、
上司から教わったことでもあります。
訴訟が起こらない特許文献を作成していくために、
私の挑戦は、続きます。
今回も、最後まで読んでいただきまして、有難うございました。
