私が四人の子供たちを育てた時の、下の子が生まれた時の上の子への対応をどうしていたかを書きます。
下の子って、特に赤ちゃんって無条件に可愛いですよね!
子育てにも余裕が出来た分、ゆっくりと孫に対するような目で見られることもできる分、可愛さも倍増です。
でも私は、それらは上の子たちには見られないようにしてきました。
上の子の前では、とにかく上の子を中心として回しました。
片手間で授乳したりおむつを替えたりしている様にふるまいました。
その代わりに、上の子がお昼寝したり、幼稚園などに行っている間には下の子を思う存分に溺愛していました。
出来るだけ今までの上の子の立場(上の子中心に回っていた世界)は、崩さないように気を付けました。
自分の立場が悪い方へ変わる出来事は、大人でも耐えがたい時があります。
それを、まだ社会経験もほとんどない幼い上の子ならば、なかなか理解できないでしょう。
もしかしたら、その立場を脅かす対象を憎むこととなってしまうこともあるかもしれません。
お母さんからみれば、やはり兄弟は仲良くしていて欲しいもの。
仲が悪くなってしまうと、後々の子育てでも回しづらくて色々と面倒です。
出来れば、上の子の立場をより良くしてあげるチャンスにしませんか?
それは、下の子が生まれる今が最大の機会です!
下の子が生まれる事によって、お兄ちゃん、お姉ちゃんになれるのです!
とにかく、お兄ちゃんお姉ちゃんになれることはすごい事!と認識させること。
お兄ちゃんやお姉ちゃん(以下お兄ちゃんに統一します)は、おやつも赤ちゃんには内緒で食べられて(当たり前なのですが、、、)
赤ちゃんにはまだ早いおもちゃも持っていて、お友達もいる。
ママとの絆もしっかり持っている。
そうやって何かにつけて、上の子としてのメリットを上の子に伝え続ける。
そして、
「まだ赤ちゃんだからなにも出来ないんだよね、早く大きくなって一緒に遊べると良いね!」
と、仲良く遊ぶところを何度もイメージさせるのです。
それと、赤ちゃんは弱い立場だから助けて、守ってあげないと!思ってくれたらしめたものです。
ママから信用され、時には頼られ、上の子には一緒に子育てしてもらうのです。
少々難しいかもしれませんが、少しでもママと同じ目線になれたら最高です。
赤ちゃんはまだ何もできないから、手伝ってあげないとね。
赤ちゃん、お兄ちゃんと遊んで欲しい!って言ってるみたいだよ。
すると、赤ちゃんの為に何か行動をしてくれるでしょう。
そこをすかさず誉めるのです。
わあ!お兄ちゃんありがとうって赤ちゃん喜んでるね!!
お兄ちゃんと遊んで楽しいんだね!
ママもものすごく助かったよ、ありがとう!!
どんどん自尊心を高め、自信を持ち、ママからの信頼をも得ていきます。
ポイントは、結果ではなくて行動を褒める事です。
お兄ちゃんってかっこいい!!
そう思ってくれたらあとは自然に、ますますお兄ちゃんお姉ちゃんになっていきます。
赤ちゃんも、あっという間に成長します。
優しいお兄ちゃんに面倒をみてもらっているのが当たり前になってくる赤ちゃんには、逆にお兄ちゃんのすごさを伝えます。
そして赤ちゃんと一緒に、お兄ちゃんありがとう!を言いましょう。
だんだん成長してくる赤ちゃんは、次第にお兄ちゃんを尊敬し、信頼し、憧れて、お兄ちゃんの立場を理解して、自分も大きくなったらそうなろうと思うようになります。
大きくなってきた下の子と上の子とが一緒に遊ぶ姿を見る事は、なんとも言えない幸せを感じます^^
仲良くおやつを食べたり、上の子がそこでまた面倒を見てくれたりする姿も、ものすごくほほえましいです。
そうやって私は子育てしてきました。
高校生二人、中学生一人、小学生一人となった今でも、四人兄弟はものすごく仲良しです。
今でも互いの立場を尊重し、認め合いながら四人の社会はうまく回っているようです。
それは、兄弟間だけではなく、社会に出た時にもとても役に立つことに繋がっていきます。
弱い立場にはフォローして、自分に力の余裕がある時には社会貢献して経験を積んでいき、助け合いの精神を持って人としての価値がどんどん高まります。
結局は何をしていても人間関係だと思います。
人間関係をうまく築いていけることを覚えられたら、子供たちが大人になってからも安心ですよね。
子育てって目先の事だけではなく、その先の事にずっとずっと続いていくものですが、育てている時にはそこまで考えていられないでしょう。
でも、それもひとつの社会貢献でもあるのです。
子育てって、すばらしいです。
永遠に終わりが見えないように感じる時もありますが、必ず旅立つ時が来ます。
老後の私たちの幸せ度は、思い出がどれだけあるかによる、と聞いたことがあります。
ぜひ自信を持って、今しかないこの一瞬一瞬を楽しんで、思い出たくさん積み上げていきましょう!!