【震度7の朝から25年、阪神淡路大震災の被災者セラピスト】

突然の悲劇を経験された方々の心が
少しでも慰められますように


この25年間は私にとって
ナースの人生すべて
女性としての自分のすべて
大人としてのスタートから現在
それらの時期が含まれています。

私は大学1年の終わりで、成人式の2日後。
深夜2時すぎまで机に向かい試験勉強をしていました。
机のうしろは、厚いコンクリートの壁で、
揺れがおさまり、勉強机をみにいくと
机と本棚はコンクリートの壁に押し潰されていました。

私は、勉強をほどほどにやめて眠ったお陰で命拾いしました。
5時46分には布団を被りうつ伏せで眠っていて、
地面がお腹を下から打ち付けるような縦揺れで目覚め、
目を開けることが出来ないまま、揺れがおさまるのを待ちました。何かが背中に倒れてきたけれど分かりません。
洋服タンスの引き出しが飛び出して、
ピアノは歩いたみたいに移動していました。

「テストはどうなるのかな」なんてことが気になったのが不思議でした。
直後は情報が全く入らず、
世の中の状況がまるでわからなかったからです。

その後は前の道路を家の瓦礫が塞いでいたので
茫然となり熱を出してしまった弟や
仕事の様子を見に出かけた父や
家の中を片付ける母にかわり
私は瓦礫を片付ける作業を、
黙々としていたのを覚えています。
1月の朝、素手に抱えたコンクリートの塊が冷たくて
ヒリヒリと痛かったことと崩れた壁土の臭いが
いまでも目の前の出来事の様に湧き上がります。

あの日から25年とは思えない、
あの日生まれた子供がもう25歳だなんて…

今朝、母とそんな言葉を交わしていました。

がんという、病気に罹ることも
大きな災害に遭うことと同じ気がします。


病は気から…とは言うけれど
すべての因果は自分にある、だの
結果は自ら引き寄せる、だの
流行して久しいそんな美しい言葉たち

努力や責任の範囲から逸脱した経験

その人には何も落ち度がないのに

ある日突然おとずれる悲劇

そういうものが存在することを
目の当たりにしたら

救われそうに思われている綺麗事は、

すべて残酷です。
(悪い出来事すべてが自分の気持ちや行い次第だなんて、残酷すぎてとても言えません)

トラウマも傷跡も、
その人たちが味わってしまった苦痛も、
時間の流れとたたかいながら
折り合いをつけるしかありません。

病気のそれと似ていて、
人それぞれに感じる温度差があり
失ったものが戻る人、返らない人

けれどひとつ、確実に言えることは
災難に見舞われることで
人それぞれの生き様が強く現れて、
その時抱えている問題がより強く問題になり、
孤独はより孤独に感じられたり
孤独でないはずが、孤独に感じられたりするのです。


病気や事故
犯罪などの事件に巻き込まれること
身近な人の死
そして災害

これらについての時間の流れ方は
今でもやはり体の傷や怪我と似ている気がします。

傷跡を気にしない人もいれば
傷が治りきらない人もいて
また、順調にリハビリできずに
歩くための一歩が出ない人
怖くて動かせないまま時間が止まってしまう人

時間は確実に過ぎていて、
トラウマや傷跡を治す特効薬などない

乗り越えたい人は乗り越えるし、
その時間の中で生きることで救われる人は
無理をして乗り越える必要はないのだと思う。

「心の事故」と私は呼んでいます
でも書いていますが、

病気、怪我、事故、災害、等々にみられる
人におこる悲劇的な突然の経験は、
心にも事故を起こしてしまいます。

〈悲劇的で悲観的であること〉
〈消極的で嘆いており後悔していること〉
〈目を背けていること〉
すべて、その人たちそれぞれにとっての
安心できる《心の避難生活》ではないでしょうか?

その密かな心の避難生活を
無理にやめる必要はありません。
苦しむことは悪い事ではないからです。
事故の後遺症が癒えるまで
痛いことや不便なこことと似ています。

悲劇から目を背けて生きている気がしても、
どうか自分を責めないで下さい。

心も体も、回復やリハビリが遅れたっていい

早く立ち直らなくちゃという焦りから
多くの人が
〈心の事故〉を通り越して〈心の病気〉になってしまうということを

25年間たくさんたくさん、目にしてきました。
看護学生1年目のおわりという、
ナースとしてのスタートの貴重な時に
震災を経験できて、私はよかったと思います。

何かといえば、震災が原因かと。
まだ地震の話をしてる人がいるのかと。

震災10年目ごろからよく耳にした心ない言葉ですが

自分の中でそれらの言葉がやがて
フッと力を抜いて聞き流せるようになった日
そして傷ついてきた自分に直面できるようになったとき、

私は今の仕事の準備をはじめることが出来たのです。



震災から18年、遠く離れて暮らした父が急死
神戸での日々を終えようと思い旅に出た尾道にて
二匹の猫が背中を寄せ合う姿に涙が出た

----------------------


〈癒されたい〉〈心を落ち着けたい〉
〈自分らしく生きたい〉〈力を抜きたい〉

ひとときでもカラダや心に 
ラクな時間を過ごしたい

そんな気持ちになったときは是非、
私のサロンへいらして下さいね!