お行儀よくお座り

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日本の当たり前が、当たり前ではない人がいる。

そして、海外に住むと、日本の当たり前が当たり前じゃない、ということに気づく。

その「当たり前」が解けて許容範囲が広がったのに、

日本に帰ってきたら、またその「当たり前」に縛られていく…

その当たり前

小さいことだけど

日本では、お弁当や体操服やその他もろもろを入れるバッグ類は、手作りで名前が入っていたり、学校指定のものが多い。

でも、海外ではスーパーのプラスティックバッグでOK。

最初はびっくりしたし、ものが雑に扱われているような感じもしたけど、だれもそんなこと思ってない様子だし、汚れても気にならないのはいい。

仕舞いには、うちの娘も「それでいい！」と好んでスーパーのバッグを使っていた。

また、水筒の中身はお茶じゃなくて、ジュース。

お弁当も、日本では手の込んだものが多いけど、海外ではフルーツや野菜を切ったものがそのまま入っていたり、サンドイッチだったり、いろいろ。

でも、みんなそれを美味しそうに食べていた。

できるようにやればいい、というスタンスが、私にとっては本当に気楽で、むしろ子供の幼稚園時代、海外にいて助かったと思った。

だけど、その気楽さと反対に、英語やドイツ語しか聞こえない（当たり前）保護者会で吐き気を催したり、

子供が持ってくるプリントを辞書を片手に必死で解読したり、

学校の行事やら誕生日会の企画やら、違ったストレスもいっぱいあった。

で、そんな経験が活かせたらいいな、と思い、先日グローバルセッションというものに参加した。

日本で暮らす外国人に何ができるか、という内容で、さまざまな活動を行っている人の講演を聞き、その後に参加者同士が各テーブルで話し合う、というもの。

すでに、海外から来た子育て世代に向けてボランティアをしているけど、やや活動内容が停滞しているので、良い刺激になった。

私のテーブルではすでにそういう活動をしている人がいたので、話は盛り上がり、

国が変われば、家が違えば、人が違えば、環境が変われば…いろんな条件で「当たり前」は変わる。

そんな「当たり前」目線を外してみないと、何に困っているかわからない

外すと許容範囲も広がり、できることも見えてくる

テーブルでのまとめは、「つまりグローバルスタンダードってないよね」ということだった。

そういえばそうだった、ということをすっかり忘れてた。

あの時の「わからなかった」ことや不安な気持ちを思い出して、共有してみたらいいのかもしれない。

当たり前を外す