いやあ、この終盤にきてドラマは予想外の展開で、びっくりするやら、泣けるやら、今回の感想はネタバレだらけなので、悪しからず。
てか、もう早く最終話が観たくて、感想もできるだけ手短に、ちょっとおざなりになってしまってるのですみません(笑)。
意を決して父親に再会するため、夜行列車で故郷の青森へ向かう聡子を職場の同僚たちが上野駅まで見送りに来たシーン。今回は、ここからもう泣ける。あさみからの大部のコミックとか、悦子からの金運ばかりの大量のお守りとか、村石のおさがりのノイズキャンセル・ヘッドフォンとか、エリナからの派手な変装用ハットとサングラスとか、ちぐはぐな笑える餞別の数々に、それぞれの聡子への思いやりが溢れていて、聡子の泣きべそのありがとう、に観ているこちらも涙。
それらを全部身に着けての懐かしく、そしてつらい思い出の我が家へ戻ってきた聡子は、恐る恐る玄関のチャイムを押そうとして押せず、ためらっているうちに、家の中から見知らぬ女性が迎え入れてくれる。
ここで、予想外のその1、父親の万平真は既に亡くなっていて、もう四十九日になるという。
気が抜けて放心状態の聡子に、父が子供たちに慕われた良い人だったこと、聡子に連絡しないよう伝えていて、逢えないことを寂しそうにしていたことを聞かされる。
憎んでいたはずの父に、その死に何を思えばよいのか、何のための帰郷だったのか、心が定まらない聡子の戸惑いやためらい、が何とも空しく、さびしげで。
さらに、そこから予想外のその2、図書館の館長の岩松に無理に頼み込んで万平事件の真相を必死になって探っていた涼介が現に聡子の居合わせる実家へやってきて、恐竜化石の発掘捏造の背後にある隠された真実を告げる。
聡子の父は、村を産廃処理施設建設から守るため、村長が独断で行った無謀な捏造の罪をすべて自分がかぶっていたことが明らかになる。
父から村長へあてた手紙を読みながら、驚きから困惑、そして過去のトラウマに立ち込めていた暗雲が晴れて、でも、もう失った大切な時間は取り戻せないことをはっきり悟る聡子。
涼介から父が守りたかった大切な場所を問われ、子供のときの記憶が鮮やかによみがえってくる。
突然駆け出した聡子が息をきらしながら辿り着いたのは、父の膝に抱かれ、絵本を読んでもらった村の景色を一望する山の上のベンチ。
取り戻された聡子の記憶の中、お父さんがわたしのお父さんでよかった、という幼い聡子の台詞を微笑みながら聞いているその父の顔。
その顔が予想外(いや、既に予想していたとおり)のスタンダール。
聡子の前に再び現れたスタンダールは、父の万平真の姿になり、聡子に優しく語りかける。
いや、これ、こういう展開、正直ちょっとずるい、反則だよ、と思いながら、目をうるませている聡子と微笑む父=スタンダールの姿を観ていると、すーっと涙が自分のほほを伝わって流れるのを止められない。
今回の感想はここまでにしておく。
この先が気になって仕方がないので、早く最終話が観たいから。