予想外の寒さに風邪をひいてしまいましたが、名古屋から東京へもどってきました。
今回、名古屋に来たのは親戚のお見舞いのため。
もう90を超える”名古屋のおばちゃん”。
(小さいころからずっとこう呼んでいたので)
ずっと独身だったので、私たち3兄妹のことを本当の孫のように可愛がってくれるおばちゃんは、私たちにとっても「3人目のおばあちゃん」のような存在。
洋裁や呉服屋さんをやってきたこともあり、洋服から食事、お家の内装に至るま人一倍こだわりが強くて、そのセンスも抜群なんです。私がアートやお洒落に興味を持ったり、美味しいものを食べたりするのが好きになったのはおばちゃんがきっかけだったのかも。
そんなおばちゃんが入院してから、もうすぐ2年。いまはもう寝たきりで、簡単な会話を少しするのが精いっぱい。だから今回も、ポツリポツリと簡単な会話を交わして、時おり目があったらニコっとほほえみ合って。
ただそれだけなのに、それがとても心地よくって。
いっしょに、同じ時間を過ごしている。
ただそれだけで、とってもしあわせ。
「この時間がずっと続いたらいいのにな」
そう思った瞬間、おもわず涙が出そうになって。
病室のなかも、おばちゃんの人柄が表れているようにゆったりとした穏やかな空気が流れていて、思わずこっちまで一緒になってウトウト(あんまりウトウトしてるから、途中でおばちゃんに起こされたけれど)。
お見舞いに行って顔を見られることはいつも嬉しいけれど、ここまで何かにグッと心を掴まれたような感覚は今回がはじめてでした。
私たちに与えられている時間は、一瞬のつみ重ね。
そのすべてを記憶に残すことはむずかしいし、常にずっといっしょにいることもなかなかむずかしいけれど……
それでも、密度の濃い時間を過ごすことができたらきっと、言葉を交わさずとも分かち合えるものはきっと多いはず。
家族や友人、パートナー、お仕事で出会った人たち。
大切な人たちと過ごす時間を、一瞬のつみ重ねをより一層大切にしていこう。
当たり前のことかもしれないけれど、その当たり前のことを改めて思い出させてくれた気がします。
おばちゃん、またすぐ遊びにいくからねー!
Live with LOVE, Connie