2022年10月現在、この数年色々あり過ぎて、陰謀論という言葉がナンセンスになってきました。陰謀論というと、第一に思い出すのが作家の 八切止夫 さん。そこで、知らない方も多いと思うので、記憶にあるものを留めておこうと思い立ちました。
現在日本列島に住んでいて、八切止夫さんを知っている人は、数パーセントだと思う。八切止夫さんは作家であるけれど、元祖陰謀論者だと言っても差し支えないと思う。(数年前にウィキペディアで検索したら、元祖陰謀論者と紹介されていたと思うのだけれど、現在は変わっている)
明治~大正生まれの歴史小説好きのおじいちゃんがいたら、本棚に2~3冊はあるかもしれません。読書家の方や、本に詳しい仕事をされていたら、あー、八切止夫ね、と軽く笑みがこぼれるかと思います。そのくらい、歴史観を切り崩してくれる鮮烈なお方ということです。
知っているものでは、『上杉謙信は女だった』『徳川家康は影武者だった』等、まともに歴史を習っていたら、内容をひっくり返すものばかりです。自分で出版社まで立ち上げ、外国に行って取材をするその姿は、気焔を吐くという言葉がぴったりではないでしょうか。(現在、気焔を上げるという言葉が該当する方はそういない)
今まで数冊手にして、パラパラ読んだことがありますが、正直、頭イタイな、と思いました。その本は、彼が立ち上げたシェル出版社の紙装丁でした。相当傷んではいましたが、本人がマカオにまで行って撮影している写真を見て、その取りつかれ具合など、精力がとてつもないことが伝わってきました。
ルソーも著書の中で書いていますが、歴史は、著名な歴史家が書いたものであっても、真実であるかかどうかは、確かめようがありません。当時の資料が残っていたとしても、それが事実であるのか、捏造されたものなのか、確かめようがないからです。
八切止夫さんの残された著書は、膨大な量になりますが、彼の傾けた凄まじいエネルギーは、本物だったと思います。小説もあるかもしれません。全ては網羅していませんので、ご容赦願います。
6~7年前に、友人が、ネット上で陰謀論を唱えている人がいる、かなり知られている人みたいよ、と知らせてくれたので、のぞきに行ってみると、日本史のことで何やら小難しいことをいろいろ書いているが、書いている内容や切り口がどこかで見たことがあるような・・・ああ、八切止夫さんだ!八切止夫さんのコピー版みたい!思いました。
その友人は、信じていいのか迷っているみたいだったので、占いに教科書があるように、陰謀論者にもきちんとテキストがあるんだよ、八切止夫さんの本を読んでごらんよ、と知らせたところ、悔しさを滲ませた返事を貰いました。(何でと思いました。)
どうも、頭イタイという免疫・経験は必要ということです。私はそれを、八切止夫さんからいただきました。聖書や経典に常日頃から親しんでいると、カルト宗教に引っ掛からないように、受容体に何かをくっつけていると、それ以上はくっつかなくなり、落ちていきます。(笑) 初めての体験をなくすことは、大切なようです。まっさらは、危ないのですね。
八切止夫の著書は現在でもAmazonや古書店で販売されているそうなので、安心しました。
まさか、最初の記事が八切止夫さんになるとは、思いもよりませんでした。ちょっとしたことでも、知っているとそうでないとは、エライ差が出ることがあります。
“あなた次第” という言葉は好きではありませんが、八切止夫さんの書いている内容が本当かどうかはそうとしか言いようがありません。それはさておき、免疫として知っておくことは、いい事だと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
いろいろ世相が変わっていきますが、皆さまも大波に流されずに、頭イタイことがあっても、本当かどうか調べてみてくださいね!皆様のご無事を祈ります。