分身/東野 圭吾
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話が進み、コトの真相が明らかになっていくにつれて、

「自分はこの世に誕生してはいけない存在だったのではないか」

という思いに取りつかれる二人の心を思うと胸が締め付けられる思いがした。

二人の唯一の救いは、二人ともそれぞれに母という存在がとても彼女たちを愛していたということ。

話自体が二人の少女の行動を交互に章に分けて追っていくので、読んでいる途中今自分が読んでいるのはどちらの少女の話だったっけ?と思ったり、どちらの少女と繋がっている人間関係だったっけ?といったような混乱はあったけど(笑)先が気になって気になって、早く次、早く次!と思って一気に読んでしまった。(それが混乱の一原因かもw)

終わり方は東野圭吾にありがちな?ビミョーにオブラートに包んだようなモヤモヤしたものが残る感じではあったけど、きっとこの二人はこのあと無二の親友になるんだろうと勝手に想像してみた。