2025年12月20日〜12月27日
こんにちは。
2025年の冬、12月20日から27日まで、一週間ほど京都で過ごしました。
観光を「たくさんする」ための旅ではなく、
京都の時間の流れに、少しだけ身を預けてみる旅です。
正直に言うと、行く前は
「冬の京都は少し寂しいかな?」
そんな気持ちもありました。
でも、実際はまったく逆でした。
この一週間は、とても静かで、あたたかくて、
心が何度も「ほっ」とする時間でした。(^^)
12月20日|京都に着いた瞬間の空気
関西空港からJRで京都へ。
車窓から見える景色が、だんだん低く、落ち着いた色に変わっていくのを見て、
「あ、今から違う場所に入るんだな」
と自然に感じました。
京都駅は人が多いのに、不思議とうるさくない。
空気が少し冷たくて、でも澄んでいて、深呼吸したくなる感じです。
宿は四条近くの小さな町家宿。
女将さんは60代くらいで、とても穏やかな方でした。
チェックインの時、こう言われました。
「冬の京都は静かですよ。
でも、その静けさが好きな方も多いんです。」
その言葉が、ずっと心に残りました。
12月21日|朝の清水寺、ひとりの時間
冬の京都は朝が遅い。
まだ暗い中、清水寺へ向かいました。
観光客はほとんどいなくて、
石畳の音、自分の足音だけが聞こえます。
清水の舞台から見た京都の街は、
カラフルではないけれど、とても落ち着いた色でした。
隣に、一人で立っていた日本人の年配の男性。
少し会話をすると、こう話してくれました。
「若い頃は忙しくてね。
今は、こうして一人で来るのが好きなんです。」
その背中を見て、
京都は「思い出を増やす場所」でもあり、
「思い出と一緒に立ち止まる場所」なんだなと感じました。
(しばらく、何も考えずに景色を見ていました…)
12月22日|夜の祇園、小さな居酒屋で
昼間の祇園は観光地ですが、
夜の祇園は、まったく違う顔を見せます。
入ったのは、カウンター6席だけの小さな居酒屋。
ご夫婦でやっているお店でした。
関東煮と熱燗を注文。
隣に座っていたのは、仕事帰りの女性。
彼女が、少し笑いながら言いました。
「写真を撮らない外国人、珍しいですね(笑)」
「今日は、ただ京都に居たくて」と答えると、
「それ、いいですね」と言ってくれました。(^^)
その一言が、なぜかすごく嬉しかったです。
12月23日|冬の嵐山、音だけの世界
冬の嵐山は、人が少なくて、本当に静か。
竹林を歩くと、
風が竹に当たる「サラサラ」という音だけが聞こえます。
渡月橋の近くで、しばらく川を見ていました。
橋の上では、日本人の老夫婦がゆっくり写真を撮っていました。
急がない。
無理に笑わない。
でも、ちゃんと楽しんでいる。
その姿を見て、
**京都は「人生の速さを競う場所じゃない」**と改めて思いました。
12月24日|金閣寺と、池に映る光
金閣寺は、やはり美しい。
でも私が一番心を奪われたのは、
池に映った金閣の姿でした。
本物より、少し揺れていて、
少し曖昧で。
「完璧じゃないから、きれいなんだな」
そんなことを考えていました。
夜は特別なことはせず、
コンビニで小さなケーキを買って宿で食べました(笑)
窓の外から聞こえるお寺の鐘の音が、
とても落ち着きました。
12月25日|錦市場、生活の匂い
クリスマスの日、錦市場へ。
ここは「観光」より「生活」を感じます。
豆腐屋さん、漬物屋さん、玉子焼きのお店。
どのお店も派手じゃないけど、真剣です。
玉子焼きの店主さんが言いました。
「京都の味は、強くない。
でも、毎日食べられる味です。」
ああ、京都そのものだな、と思いました。(^^)
12月26日|南禅寺、何もしない贅沢
旅の終わりに、南禅寺へ。
ほとんど人がいなくて、
ただ風の音と、自分の呼吸だけ。
縁側に座って、何も考えませんでした。
「何もしない時間」が、
こんなに心を満たすなんて…。
12月27日|京都を離れる朝
チェックアウトの時、女将さんがこう言ってくれました。
「次は、同じ場所でもいいんですよ。」
京都は、
「一度見れば終わり」の街じゃない。
何度来ても、その時の自分に合わせて、
違う顔を見せてくれる街だと思います。
おわりに
この一週間、
たくさん写真を撮ったわけでも、
有名な場所を全部回ったわけでもありません。
でも、
人の声、表情、静けさ、温度――
心に残るものが、たくさんありました。
冬の京都は、静かです。
でも、その静けさの中に、
確かなやさしさと、あたたかさがありました。
また、必ず戻ってきたいです。(^^)