こんにちは

これからお盆休みの方が多いと思いますが、一足早く娘と２人で東京旅行に行ってきました

(毎年恒例のお上りさんです)

オリンピックがリアルタイムで観られる時期なのに、４日の間昼間はもちろん、ホテルに帰ってからも疲れきってほとんどテレビに向かうことなく、結果をスマホで検索しては一喜一憂していました

(歩きスマホはしていませんよー

)

選手のみなさん、結果はどうあれとても頑張ってくださってて、同じ日本人として誇りに思います

さて、旅行のお話に戻りますが、着いた日はずっと前から楽しみにしていた
ルノワール展を観てきました

死ぬまでに一度は行ってみたい憧れのオルセー美術館とオランジュリー美術館…
世界でも有数のルノワール･コレクションを誇る美術館です

両美術館が所蔵する、100点を超える絵画や彫刻、デッサン、パステル、貴重な資料が展示されていました

ポスターにもなっている日本初公開
そしてルノワールの最高傑作とも言われている
《ムーラン･ド･ラ･ギャレットの舞踏会》

(画像お借りしました)

木漏れ日が揺らめく中で踊る人々…
楽しげな空気がキャンバスいっぱいに満ち溢れていて、私達観る者までをも包み込んでくれるような、とても素晴らしい絵でした

そして、今回私が一番会いたかった作品は
《ピアノを弾く少女たち》　

(画像お借りしました)

中学生の頃、どこかで手に入れたこの絵のポスターを、あり合わせの額に入れて、毎日ウットリと眺めていました

もう一枚、今回のルノワール展では展示されていませんでしたが
「イレーヌ･カーン･ダンヴェール嬢の肖像」
のポスターもあって、一定期間飾っては入れ替えていました

どうやってポスターを手に入れたのかも思い出せないぐらいですが、覚えてるのは当時の母の言葉「どこがよくてそんな絵を飾ってるのかわからない」…
やっぱり価値観の違う親子です

そんな作品を、手を伸ばせば届くほどの距離で観ることができて、とても幸せな気持ちになりました

まるで光沢があるように見えるドレスの美しさ

穏やかな時が流れているのが感じられる、何度観てもウットリする素敵な絵でした

展示された作品の多さに圧倒され、感動しまくりでしたが、観た瞬間にとても心惹かれた作品にも出会えました

《バラ色のマロニエ》

(画像お借りしました)

いかにも幸福の画家と言われるルノワールらしい、幾重にも塗り重ねられた樹木の色合い、草花の絨毯の色彩のあたたかさ、そして空の青、浮かぶ白い雲…

「風景なら、その中を散歩したいと思わせるような絵が好きだ」
とルノワールは言ったそうです

私もこの絵の中に入り込み、マロニエの木の下をお散歩したいなぁ…そんな風に思える絵でした

この絵のマロニエは《紅花栃の木》かな…
花言葉は《博愛》
私はまだこの花を見たことがありませんが、花言葉どおり多くの人に愛される絵を描くルノワール…
来年の春こそはマロニエの花に出会えるといいなと思いました

そして《ぶらんこ》

(画像お借りしました)

木漏れ日の中、青いリボンがキュートなドレスでぶらんこに乗る女性

青にも紫にも見える複雑な色合いで描かれた影…
白いドレスが木漏れ日でキラキラと光っています

そして傍らの少女の顔にもキラキラと陽が射していて、手を前で合わせ女性を見上げて立つ姿がとても可愛くて、思わず微笑んでしまうような絵でした

それから以前にもブログでお話したことのある、モーリス･ユトリロの母シュザンヌ･ヴァラドンをモデルにした作品《都会のダンス》＆のちにルノワールの妻となるアリーヌ･シャリゴをモデルにした《田舎のダンス》

(画像お借りしました)

左の絵は前にブログにアップした《ブージヴァルのダンス》(今回は展示されていません)です

合わせてダンス３部作と言われています

ルノワールが心惹かれた２人の女性を描いた作品…
真ん中の『田舎のダンス』の、踊りながらも描き手のルノワールに向けたと思われるアリーヌの楽しげな笑顔を見ると、ルノワールがアリーヌを選んだ気持ちが少しだけわかる気がしました

(本当は、こちらのモデルもヴァラドンのはずだったんですが、アリーヌが嫉妬して自分を描いてもらったんだとか)

でもやっぱり私は、のちに画家となった自由奔放でも才能溢れるヴァラドンが、とても素敵に思えてしまいます

　

生涯の友であるクロード･モネを描いた作品です

(画像お借りしました)

優しく穏やかそうなお顔のモネ…

なぜかカーテンの花模様のお花が何なのか気になってしまいました

まだまだご紹介したい作品がいっぱいありますが、とてもアップしきれないので、最後はルノワールではなくカミーユ･コロー
《ニンフたちのダンス》

(画像お借りしました)

幻想的な森の中で踊るニンフ(精霊)たち…
ニンフというより、あくまでも森が主役のような…
深い色合いの森にとても癒され、ニンフたちの踊る様子に引き込まれそうな素敵な絵でした

前回名古屋ボストン美術館で観た《ルノワールの時代展》は、ほとんど私達の貸し切り状態のようで、一点一点心ゆくまでゆっくり観られましたが、今回の《ルノワール展》はスゴい人

ただこういう時、小さいって得なんですよね

さりげな～く前に行っても、視界を遮られないので誰にもイヤな顔をされなくて

ただ音声案内を聞いてる人が危険なことがわかりました

絵を観終わって、移動するときに私が視界に入ってないしので、ドンと突き当たられて、一度はこんなにおデブちゃん

なのに飛ばされてしまいました

それなのに私を見ても知らん顔の女性

混んでなければ文句の一つも言いたいぐらいでしたがグッと我慢

でもそのあとに、お気に入りの《バラ色のマロニエ》を眺めていたら、小っちゃくて可愛い女の子が『私この絵好き～』って声に出していたので、思わず『オバチャンも～』と口に出てしまい、ソッとお顔を見たらニッコリとしてくれて、それまでの嫌な気分が一瞬で吹き飛んでしまいました

やっぱりルノワールの絵は人を幸せな気持ちにしてくれる絵だなぁ…と、あらためて実感しました

久しぶりの更新で長くなってしまいましたが、今日も読んでくださってありがとうございます

コメ欄開いてますが、お盆休みでお忙しいと思いますので、コメント気にせずお時間のあるときにでも読んでいただけると嬉しいです

これからお盆休みの方、楽しいお休みが過ごせますように

お仕事のある方、夏バテに気をつけて頑張ってくださいね

　　　　　　　
　　　　　　　ペコデコ

ルノワール展＊