いろんな分岐点がありそうな気がして

なかなか自分的にUPできない感じだったんですけど

もうこれ以上いじりようがなくて。

すみません。

いろいろ突っ込みどころがあることは

重々承知なんですけど、

どうかわらって許してくださいね。



『復讐完遂』



1、蓮



雨の中、ヘッドライトに浮かぶ彼女を見つけた時は驚いた。


まだ夜は冷え込むことも多い季節で、今夜も外に出れば、震えが来るほどの寒さだった。
そんな中、傘もささずに・・・。
顔色は真っ青で、ヘタをすれば凍ってしまいそうだ。


「いつから待っていたんだ!」
心配のあまりにきつい口調になる。
「申し訳ありません。」
震えながらかすれる声を絞り出した彼女をとりあえず車に押し込み、ヒーターを強くする。
「話はあとで。」



部屋に入る直前になって、自分が濡れ鼠だと気がついたらしい彼女が躊躇したが、有無を言わさず引きずり込んだ。
「熱いシャワーを浴びてきなさい。」
彼女をそのままバスルームに放り込んで、部屋を急いで暖める。
コーヒーメーカーをセットしてから、タオルと着替えになりそうな物を探す。
「着替え、ここに置いておくから、よく温まってから出ておいで。」


彼女は演技につまると、ゲリラ的にこうやって訪れることがあるけれど、たいていは俺か社さんに連絡を入れてからだ。
それに、傘も差さずに外で待っているなんて、何があったのか・・・。



「ご迷惑をおかけしまして、申し訳ありません。」
まだ顔色が悪い。
「ちゃんと温まった? まだ髪が濡れてる。」
彼女の手からタオルを取ると、抱え込むようにして髪の毛を拭う。
布越しに感じる肌は充分温まっているようなのに、微かな震えが止まらない。
しかも、いつもなら慌てて遠慮する彼女が、黙って俺に身を任せている。


うれしい半面、激しい違和感を覚えた。
「どうした? 何があった?」
彼女は俺を見上げた。


「敦賀さん、私どうしたらいいんでしょう?」