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どうすれば、恋愛対象として見てもらえるのだろうか。


敦賀さんの相手役の女性を想い浮かべる。
どなたも大人の女性として輝いている。


どうしたら、大人の女性と認識されるのだろうか。


見た目だけじゃないよね。

見た目だけなら、そういう雰囲気を出すことができると私ももうわかっている。
ここ数年がんばってきた演技には自信がある。


だけど、そんな見た目には敦賀さんは騙されてくれない。
大人美人2倍増しだろうが3倍増しだろうが、構わず頭を撫でてくれる。

相変わらず、妹や子どもにするように・・・。



モー子さんや天宮さんには呆れられそうで相談もできないし。
男の人の気持ちは男の人に聞いた方がいいよね。


でも、敦賀さん以外に相談できる男の人って・・・?

社長さん、椹さん、社さん、光さん・・・・どなたも恋愛相談には向かない気がする。

この中から選ぶなら、社さんかもしれないけど・・・。

敦賀さんと一緒じゃない時ってあんまりないかも。


そんな時、あるパーティーで、偶然にもそういう相談に向きそうな人を見つけてしまった。


「やあ、キョーコちゃん。今日も美人さんだねv」
あいかわらず調子のいい人だけど、憎めない、貴島さんだ。
女の子には声をかけるのが礼儀だと思っているヒト。
絶対敦賀さんと同じプレイボーイだ。
貴島さんなら、どうすればこんな私が名実ともに大人な女性になれるのか知っているかもしれない。



「貴島さん! ご相談したいことがあるんです。」


気がつくと、私は貴島さんにうったえていた。
私の必死さが通じたのか、貴島さんはクスクスと笑うと、
「場所変えようか。」と私の手をとって、会場を抜け出した。



そんな私たちをじっと見ている人がいるとも気がつかずに。