お久しぶりです。
カルメンです。


3年間もページを放置しておいたのに、
そのまま残っているんですね、過去記事。

思い立って、再びブログを書き始めた次第です。次がいつになるかはわかりませんが、とりあえず、今回。

江國香織 『真昼なのに昏い部屋』
という作品をご存知でしょうか?

5年ほど前に、週刊現代で連載されていたそうです。
ハードカバーの絵は、
フランシスコ・ゴヤ『気まぐれ』NO.72 お前は逃げられまい
という絵です。


内容は、専業主婦の不倫。
いま、ドラマでも放送していますが、それとは少し趣きが異なります。

どろどろや艶めき、愛憎とは少し違います。

されど、不倫や浮気のセオリーには沿っているお話ではあります。

ただ、主人公は不倫をしようと思ってしたわけではなく、気がついたら、不倫をしていたのです。

穏やかな物語です。
まるで、お伽話のような。

それでいて、こういう旦那さんいるなぁと思わせる、現実感もあるお話です。

この作品の帯に載っていた台詞をご紹介します。
「いまや私は、名実共に不倫妻になってしまった。だったらせめて、きちんとした不倫妻になろう。」

この覚悟を持てない人は、
不倫に関わらず大勢いるでしょう。

現在の自分を確かめる事が出来て、
初めて次に進むことができるのです。

今回はこんな感じで。
ごきげんよう。

carumen