キャリアを諦める子供達(加筆)
今回は自己紹介の記事を書いていて思い出した事を書きます。女子校で理系クラスの上に工業大学志望だった私はクラスに同じ分野を志望している友達は殆ど居ませんでした。看護学部志望の生徒が多かったのですが、よくよく話を聞くと「本当は薬剤師になりたいけど、6年も大学に行くお金がない」という理由で看護学部に進学を決めた友達が複数いました。他にも「独り暮らしするお金は家にはないから家から通える範囲の大学しか受けられない」「弟の学費の事があるから、何としても国公立に行くために志望校のレベルを下げる」等、主に経済的な理由で希望の進学先を諦めている生徒は珍しくありませんでした。奨学金を借りれば…と思う方も居るでしょうし、私も彼女らにそれを言った事もあります。「奨学金を借りても私立大学は難しい」「無利子は恐らく無理」とみんな諦めて居ました。他にも「看護学部を受験したいけど理系クラスの授業についていける自信がないから、看護師は諦めて文系クラスにする」という相談を先生にしている生徒も居ました。彼女らの話を聞くたびに言い様のないモヤ付きを感じていたのですが、キャリアの勉強をしてようやく理解出来ました。キャリアとは仕事に限った話では無いはずです。本人に責がない理由で希望のキャリアを諦める学生が珍しくない事に不条理を感じたのです。受験とは学生が自分でこの先のキャリア(人生)の方向を決めていく大きな決断です。(特に理系は)その選択肢を本人の意志とは関係ない理由で狭められるのが珍しくも何ともないのが、私の見た現実でした。現状の日本の学校では、まだまだキャリア教育は不十分なのは、キャリアの勉強をした事のある方ならよく分かると思います。それとは別に「お金や家庭の事情で子供達の選択肢を狭める事のない」仕組みが必要なのではないだろうか、というのが個人的な私の意見です。未来を担う子供達が、自分に責任のない理由で希望の進学や仕事を諦めるのは珍しくありません。何と虚しい事でしょう。この話をキャリコンの交流会で話したところ、「大学の進学に限ったことではない」「珍しいことではない」との返事が返ってきました。大人になった今だから「その通りだな」と思っていますが、高校生の頃の私には非常に理不尽なことだと感じました。少子高齢化が進んで子供達の人口がどんどん減っていくのであれば、せめてその数少ない子供達には、未来を諦める必要がない世の中を用意するのが、我々大人のすべき事だと考えます。難しいのは承知ですけどね笑