名前は伏せるが
芸能界で活躍されていた
有名な方が、先日
がんで亡くなった。
がんを公表するとともに
ブログにありのままの姿を
綴ったことで世間への影響も
大きかったのではないかと感じる。
伝える側としての役目もあっただろう。
決して弱さを見せず、最期まで
前向きにひたむきに可能性を信じて
生きることを諦めなかった。
実際は、どうだったのだろう。
幼い子供を残し、先立つことを。
苦しみはなかったのだろうか。
表面上や仕事上の自分と
家族に見せる自分は
きっと違うだろう。
弱音を吐いたかもしれない
死を悟っていたのかもしれない
いろいろと考えてしまう。
私は、終末期の方を
仕事柄、今まで見てきた。
それまで、死というものを
身近に感じたことのなかった私は
初めて看取った時、かなりの
ショックを受けたことを覚えている。
呼吸が変化し
だんだんと遠のく意識、
静まり返る居室内、
そして家族のすすり泣く声。
医師が最終確認を終え
ご臨終ですの声が聞こえる。
近親者との時間を過ごした後、
私達は最期のお手伝いをする。
悲しみの感情をグッと堪えながら
軽くなった身体を拭き衣類を整えて
荼毘にふす準備をする。
何回経験しても死というものは
慣れるものではない。
終わると空っぽになった居室を見て
ああ、終わってしまったと
本当にいなくなってしまったと
何とも言えない感情が湧き上がる。
ふと、自分自身に問いかける。
この人は、幸せだっただろうか。
私がしてきたことは間違って
いなかっただろうかと。
考えたところで
答えがでないことは
わかっている。
人間はいつか死ぬ。
わかっていても、その時が
いつ訪れるのかは、わからない。
当たり前の日常に慣れすぎていて
いざ、死を目の当たりにすると
毎日が当たり前ではないことに気づく。
明日を生きれる喜びを、そして
何気ない日常が幸せであることを
今日も噛み締めて生きていこうと思う。