第4回新人監督映画祭、昨日が授賞式でした。
ロリさつは長編部門のノミネートでしたが受賞ならずでした。
楽しみにしてくださっていた方には申し訳ないのですが
増井は新人監督映画祭に参加できて良かったと思っております。
シネコンのスクリーンでロリさつを観て頂く事もできましたし
審査員を含め関係者以外の方々にもロリさつの存在を
アピールできた事で満足しております。
ある審査員の方は随分とロリさつを褒めてくださってました。
さて増井は実はかなり多忙なんですが観れる限り
参加作品を観る決意で映画祭に参加致しました。
今の若い映画作家の方の作品から刺激を受けれれば嬉しい
のと傾向をみてみたかったのです。
そこでまとめる為に映画祭で観た作品の
一言感想を書きたいと思います。
順番は観た順番です。
『俺を救世主と呼べ』
エヴァンゲリオンのオマージュパロディみたいな中国の作品ですが昔の8ミリ映画を観ているみたいでした。
これは中国の自主映画なのかしらと思って観てました。
面白くはなかったです。
主演の柴田千紘さんが良かったです。
風俗やAVや変態などに造詣が深い自分からみると
ぬるい部分の多い作品でしたが面白かったです。
『その人知らず』
映像にあまりを魅力を感じませんでしたが
真面目にこだわって芝居をしてる感じがした作品でした。
映像的に面白いと感じる部分がなかったので
ちょっと観てるのがつらかったです。
お芝居合戦みたいになっている作品は苦手です。
『ネ申-KAMI-』
面白かったです。
特に自殺少女役の田中咲葉良さんが良かったです。
リアルのままでなくオチを作った方が良いのになと
勝手なラストを想像して楽しんでおりました。
『死ぬほど好き♡』
出演者の方々はキャラがあって良かったのですが
語り口が中途半端でもったいない感じがしました。
『漂流ポスト』
映像も美しく、出演者の皆さんも良くて、良い作品だと思いましたが、全体のトーンの中で浮いてしまうような芝居場的なシーンがあってバランスを崩している気がしました。
最近の映画全般によく感じる事ですが、映画のトーンに不釣り合いな見せ場を入れてしまう傾向があるように思います。
舞台挨拶を聞いていて驚いたのは主演女優さんが雨を15分待った、晴れ待ちはあっても雨待ちは初めての経験と話されているのを聞いて15分で待ったと思っている感覚が今の映画制作の現状を表している気がしました。(日暮れギリギリなんでしょうが)
自分は高校生の時の撮影でも平気で1時間ぐらいは天気や光線の具合が良くなるのを待ちましたが当たり前だと思ってやっていたので時代を感じます。
ゆっくり丁寧に作るのが普通だと若い役者さんに思ってもらえる映画づくりの世界にしたいなと思いました。
丁寧に淡々と芝居を撮っている映画で好感を持って
観ていました。
ちょっとスタッフの手配のお手伝いをしたので
その部分が気になって普通に観れなかったです。
『かえってくる』
役者も映像も語り口もうまい映画だと思いますが
お話がつまらないのでもったいないと思いまいました。
いくら表現が上手くても話がつまらないとこの先映画を作って
行く上で行き詰まるのではと思ってしまいます。
『太宰橋』
丁寧に作られた良い短編映画だと思いました。
16ミリフィルムで撮影されたと聞きましたがその良さは
あまり生かせてないと思いました。
英語字幕が付いていたのも邪魔で嫌でした。
クライマックスの主人公の走りシーンがワンカットで描けていたら最高だったのにと思ってしまいました。
『フーコの婚活』短編部門 準グランプリ作品
観ていて楽しい作品でした。
主演の窪田優さんが最高に良いキャラクターでした。
特に上手い作品ではないのですが窪田優さんの好演で
良い評価を得られたのだと思います。
30分ですがもう少し話を足しても面白いだろうなと
思いました。
『家族のつくりかた』
つくりは甘いのですが主演の中川可菜さん良さだけで
全篇観てしまう作品でした。
自分も似た経験(父親側)があるので気持ちが入って観て
しまった作品です。
性的な事がまるで絡まないのはカタギな人々なんだなぁ
と思いました。
どれも上手いけど話がつまらないなぁと思っていた中で
唯一お話が抜群に面白いと思った作品です。
クライマックスの作りが荒くなったのが残念です。
舞台挨拶で日数がなかったと言ってましたが自主映画の一番
良いところは日数を増やしやすいところなので、そんな言い訳をせずに丁寧に仕上げてほしかったです。
これは凄く上手く作られている作品だと思いました。
この映画祭で観た作品の中では群を抜いている出来だと思います。これで賞が取れないのが不思議ですが映画祭の色もあるので
仕方がないのかもしれません。
『カランコエの花』中編部門グランプリ作品
上手く出来た映画で映像も芝居も演出も円熟味を感じさせる
作品で出演者のみなさんが生き生きとしている演出力は
見事だと思いました。
お話の内容は少しそうなのかなと思う部分があったのですが
そうなのかもしれません、おぼこくない自分にはわからないだけなのかな?と思っています。
見事な作品だと思います。
『惑乱』
ヒロインの役者さんは上手いと思ったのですが
話の先が読めてしまって語り口のテンポも少しタルかったです。
『フリーフォール』
ちょっと疲れて観ていたのもあって、話を追いかける
気力を無くしてしまいました。
この手の作品はもう少し映像の演出にメリハリをつけて
もらわないと辛いと感じました。
『老人ファーム』
丁寧に作られた力作でシナリオは良く練られていて
演者のみなさんも良い作品でした。
ただテーマが重いので何回も観たくなる作品ではないのですが
もう少し映像派的な演出が加わればどの映画祭でもグランプリ
になるのではないかなと思って観ていました。
これも賞が取れないのが意外な気がした作品です。
『verse 1』
頑張って作ってるなぁ感はあるのですが
所々に未熟な部分が見えるのとシナリオが詰められていない
ところが多くて気になるシーンが多かったです。
もう少し切り捨てる技をおぼえたら良くなる気がしました。
以上、新人監督映画祭で観た作品の簡単な感想です。
全体的に上手い作品は増えてると思うのですが
もっと面白い話を映画にする流れが出てきた方が良いのかな
と感じました。
語り口や映像は良くなってもネタがつまらないと結局は
行き詰まって行く気がするのでした。
最終日行きたかったのですが3匹の役者の放送があるので
観に行けないのが心残りです。
映画祭の運営スタッフのみなさま
有り難うございました!
ロリさつ次の上映は12月22日(金)
第7回M'sインディペンデント映画祭で上映されます。
詳細はまた改めてご報告致します。

