「英語」 卓球のルールでテニスはしないよね⁉
さて私の考える科目ごとの学習法連載も最終科目となりました。5回目となる今回は「英語」についてお話してまいります。学習法のお話をする前に 少しだけ「英語」についての私事をお話いたします。今でこそ小学校でも外国語の授業として「英語」を実施するようになりましたが私たちの時代は中学校入学後に初めて授業としての英語が登場したのです。私の場合 小学生の頃から通塾していましたので小学6年生時から少しずつ英語の学習を始めておりました。元々文章を読むことが好きな方だったためなのか英語に対しての第1印象は決して悪くなかったと思います。むしろ日本語とは別の言語に興味を引かれたことを覚えています。結果 私にとって中学生から大学入試まで欠かすことのできない 揺るぎない軸となる科目になりました。大学入学直後まで高校の英語教師を目指していたほどです。(毎日の楽しい大学生活の誘惑に負けてしまい 教師になる目標は達成できませんでしたが⁉)前述したように 現在は小学生のうちから英語に触れるチャンスが多くあることや英会話スクールに通っている生徒が増加しているのにもかかわらず中学英語の学習においてはこれだけ好き嫌いと得点差の激しい科目はないのでは?と思います。では どうやって英語を攻略すれば良いのでしょう?私の場合 英語の成績を上げたいと訴える生徒の国語の成績を確認するようにしています。というのは 英語は国語と同様文章を読み 内容を理解し 自分の意見を話し 文章を書くという作業が共通していると考えているからです。生まれてから今日に至るまで母国語である日本語に囲まれて育ってきているわけですから日本語力が必要とされる国語においてどの程度の結果を出しているのかを把握し「英語」における今後の伸びしろを予測するわけです。そんな経験を重ねる度にあることに気づいたのです。それは「国語」の成績が悪くない生徒は「英語」での伸びしろが十分あるということです。というようなことから「英語」は「国語」と密接な関係があるということがお分かりいただけると思います。但し、「英語」が苦手だと悩みを抱えている生徒の特徴として英語を理解しようとする際 英語を日本語的に理解しようとしてつまづいているのではないかと感じています。そもそも英語も日本語も言語を使いこなす力が必要だと考えておりそのための言語技術の習得の仕方に問題があるのです。英語には英語のルールがあり日本語には日本語のルールがあるように言語ごとにルールが存在しており それを文法と呼ぶのです。ルールの異なる言語である英語を慣れ親しんでいる日本語に当てはめて考えることで自ら理解しづらい環境を作っているのです。このような内容を塾生に説明する際には塾生の所属している部活動に必ず例えて話をするようにしています。例えば テニス部に所属している塾生には「今までにテニスのルール以外のルールで試合をしたことはある?」と尋ねます。塾生の返事は当然「一度もありません」です。「それじゃあ ラケットとボールを使うのは一緒だから 今日は卓球のルールでテニスしようか?」ってなるの?と再び尋ねると「そんなことあるわけないじゃん」と笑いながら返答します。そこで私も笑いながら「そうだよね、それって変だよね。 でも今の英語の学習の仕方がそうなってるよ!」と。「英語」には明確なルールが存在しており それを十分に理解したうえで使いこなせる技術を身に付けるべく反復練習をするべきなのです。そこで大きな壁となるのが英語のボキャブラリー(語彙)数です。加えて言うと 昨年中学校での教科書改訂に伴い中学3年間で登場する英単語数が改定前と比べて倍増したのです。体得している英単語数が多い方が英文を理解するには大きな武器となることは言うまでもありません。特に 中学英語で学ぶ文章の内容は決して難しいものではないのです。英語と国語の類似点についてお話しましたが読み取る文章の内容は英語の方がはるかに簡単なのです。第1弾の「国語」でもお話しましたが努力量に見合う結果が得づらい「国語」よりも「英語」の方が努力のし甲斐があると考えています。以上 5回にわたり 学習法についての私見をお話してまいりましたが次回からは塾生たちとの日常の学びの中での1コマについてお話しようと思います。