島田荘司の吉敷シリーズ『消える「水晶特急」』です。



こ、これは壁に投げていいだろ・・・。


消える「水晶特急」 (光文社文庫)
島田 荘司
光文社
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内容(「BOOK」データベースより)
1985年4月、国鉄が誇る〈水晶特急〉が、上野から酒田まで、マスコミ関係者を乗せて処女旅行に出発した。その直後、列車強奪に遭う。犯人は大物代議士・加灘耕平の旧悪告白を要求し、人質の中の週刊誌記者・蓬田夜片子に、マスコミ公表の役目を命じた。だが、驀進する列車は人質もろとも突然消失した。奇想天外な大トリックを駆使し、華麗に描く傑作ミステリー。


























島田荘司の吉敷シリーズです。

吉敷シリーズらしいトラベルミステリーでしたが、これは御手洗潔シリーズのような大技で決めてきました。これを納得できる人は高評価なんでしょうね。


内容は(本のカバーからそのまま引用)

全面ガラス張り、360度眺望がきく豪華展望車。国鉄が誇る〈水晶特急〉が上野から酒田まで、マスコミ関係者を乗せ処女旅行に出発した。目的地には大物代議士加灘が待ちうける。だが出発直後、トレイン・ジャックされた。加灘に過去の罪を告白しろというのだ。人質にされた週刊誌記者夜片子は、その途中経過を公表する役目を、犯人に命じられた。しかも驀進するこの列車が、人質もろとも突然かき消えてしまった。誰が、どんな方法で…?想像を絶する大トリックを華麗に描くファッショナブル・ミステリー。


でした。

列車が消えた謎を突き止めるのがメインですね。

もう、本当に大技。

これアリか??

と思いましたけど、思いましたけど、やはり島田荘司作品にそれを言うのは酷ですかね(笑)。


いや、でもそう全国を飛び回って事件を解決するという2時間ドラマみたいなスタイルに、島田荘司流の幻想小説のようなものを組み合わせているという点では評価はできると思うんですよ。


でもやっぱりいかんせん何はなくとも面白くない、というか、いや、ちがいますね、ラストの展開などは面白くなくもないんですよ。でもそうだな、やっぱり釈然としないという、なんか時間を無駄にしたような気が・・・。



あんまり書く事ないです。吉敷シリーズを読むにあたってこの本は通らなくても良い道であった、と、それぐらいの感想でした。。。



消える「水晶特急」 (光文社文庫)
島田 荘司
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あまりにも短いのでもう一つ今作の番外編とも言える『消える上海レディ』も載せておきますね。

やはりこれも読まなくても良かった。。。

ネタ的には面白くなくもなかったんですけど、途中の展開などは恐ろしく手を抜いたように思えますね・・・・。これもノーコメントで。


消える上海レディ (角川文庫)
島田 荘司
角川書店
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