ミステリ以外ですが、まぁお勧めしておきたい本があるので宣伝しておきますね!



じゃん!!


コレキヨの恋文
コレキヨの恋文
posted with amazlet at 12.04.01
三橋 貴明
小学館
売り上げランキング: 39






三橋貴明っていう、最近流行りの経済評論家がいるんですが、その人が執筆した、「もしドラ」の2匹目のドジョウを狙った、経済の本





『コレキヨの恋文 ~新米女性首相が高橋是清に国民経済を学んだら~ 』





です。





僕はこの三橋氏の大ファンでありまして、三橋氏のことを簡単に紹介すると、雰囲気だけの言葉ではなく、具体的な数字とデータを用いて論理的に経済を語ろうぜ、っていうスタンスの人なんですが、その説明がとても分かりやすいんですね。




まぁここでは三橋氏の詳しい紹介とかはしないので彼の著作を読んで欲しいんですが、この『コレキヨの恋文』は経済のことが全く分からない人でも読める、経済学の最初の一歩にとてもふさわしい作品なんですよ!





内容は、経済のことが全くわからないまま、なぜか首相に祭り上げられてしまったさくら子が、戦前に大蔵大臣として活躍した高橋是清に、時空を超えて経済のことを教えてもらい、日本の経済を立て直す、という話です。




作者も言ってる通り、「もしドラ」を意識した内容でして、作者曰く映画化も狙ってるそうなんですが、内容は経済のことが全くわからない人にも今の日本経済がどういう問題を抱えていて、それはどうやって解決すべきか、ということをわかりやすく解説してくれているんですね。











僕がこの本をこのブログで紹介したいと思った理由は僕がこの作者のファンであるという理由や、この本が経済の教科書として優れている、という理由ももちろんあるんですが、それ以上に大きいのが、



この本はミステリーとしても読める


という点にあるんですよ!




日本は今「失われた20年」なんて言われているとおり、バブル崩壊から20年間ずっとデフレが続いているわけですが、日本がデフレに陥っているのは今が初めてではありません。戦前にもあったわけです。そしてそのデフレに適切に対処し、日本の経済を建て直した人こそが高橋是清です。



高橋是清が財政再建した当時の日本の状況と、現在の日本の経済状況は思わず背筋が凍るぐらい似ているんです。この部分はホラーのようにも読めるかもしれません(笑)。でも本当にそっくり。そっくりなんだから解決法も似ています。



で、高橋是清は、三橋氏が考える『デフレ期の適切な解決法(ソリューション)』を正しく実行し日本の経済を救ってくれました。それが現在ではマスコミ報道の歪みや、政治家の詭弁によって、正しい解決法が行なわれていないのではないか、と問題提起する本です。



高橋是清が経済の仕組みや、デフレの対処の仕方について分かりやすく教えてくれるこの本のラストに、ちょっとした(本当にちょっとした、ですけど)ミステリ要素があります。ちょっと読んでて鳥肌が立ちました。「うおっ、マジかい!」って思いました。




まぁ少なくとも今の民主党がやろうとしてる消費税増税がどれだけ愚かな政策か、ということが良く分かる一冊となっております。





というか、増収するかどうかも分からないのに増税しようとしている時点で愚かな政策であることは間違いないですが。




20年前は消費税3%でも税収は60兆円もあったのに今は消費税5%でも税収は40兆円程度。

消費税率と税収は比例しない!!

増税するんじゃなくて、増収するための政策をすべきだ!






・・・っと、

いやいや、政策論争はやめときます(笑)。



とりあえず『コレキヨの恋文』、傑作なので是非読んでみてください(`・ω・´)




すんごい売れてるらしいよ!!!







またお勧めしたい本があったら割り込んで宣伝しますね。