綾辻行人の『殺人鬼』です。




いやー、この人、こんなんも書くんですね!


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内容(「BOOK」データベースより)
夏期合宿のため双葉山を訪れた親睦団体「TCメンバーズ」の一行。人里離れた山中での楽しいサマーキャンプは、突如出現した殺人鬼によって、阿鼻叫喚の地獄と化した。次々と殺されてゆく仲間たち…手足が切断され、眼球が抉りだされ、生首は宙を舞う。血塗れの殺戮はいつまで続くのか。殺人鬼の正体は。驚愕の大トリックが仕掛けられた、史上初の新本格スプラッタ・ホラー。

























囁きシリーズの『暗闇の囁き』の冒頭で、わけの分からない大量殺人事件が起こってて、それは『暗闇の囁き』の話の中ではそんなに重要視されていなかったためにその事件のことはあまり書かれていなかったのですが、この『殺人鬼』ではその大量殺人を犯した犯人が出てきます。『暗闇の囁き』読んでなくても全く問題ありません。






あらすじとしては『TCメンバーズ』という団体が山に合宿に来ていたところを、異常な殺人欲を持った謎の殺人鬼に襲われる、というだけのシンプルな話です。作品自体も短いので早いと1時間ちょいで読めてしまいます。でもその内容があまりにグロくて、ところどころ思わず止まってしまいます。



物語全体には、綾辻行人らしい『ミステリ的な仕掛け』もなされているのでそういう楽しみ方もできるんですが、僕はこの企みには割りとすぐに気がつくことができました(^o^)丿


でも、そうではない部分、つまりは猟奇的な部分は本当にすごかったです。だって殺人鬼がもう本当にむちゃくちゃするんですよ。色々斬ったり、刺したり、砕いたり、えぐりだしたり、えぐりだしたものを食べさせたり、もう本当にむちゃくちゃです。




僕は授業中に読んでたので、最初に男性の大事な部分を思いっきりえぐられた時はグッタリきました。むーん。


我孫子武丸の『殺戮に至る病』を思い出しました。









でも面白かったです(笑)。


まぁ割りと僕は耐性あるのかもしれませんね。



耐性がない人は読まないほうが良いです。



他の綾辻作品からすると少し落ちるかなぁ。

「綾辻行人はこういうのも書けるんだなぁ」っていう感じですかねー。



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