石持浅海の『君がいなくても平気』です。




君がいなくても平気 (カッパ・ノベルス)
石持 浅海
光文社
売り上げランキング: 170744



内容(「BOOK」データベースより)
携帯関連会社ディーウィとベビー用品メーカーのベイビーハンド。業務提携によって結成された共同開発チームは、いきなりヒット商品を生み出した。しかし、祝勝会の翌日、チームリーダーだった粕谷が、社内で不審死を遂げる。死因はニコチン中毒。殺人なのか?犯人は?疑心暗鬼のなか、共同開発チームに所属する水野勝は、同僚で、恋人でもある北見早智恵が犯人である決定的証拠を掴んでしまう…。保身と欺瞞と欲望と。つきつけられるエゴイズムとサスペンスが目をそらすことを許さない、迫真の傑作。


















ちょっと上の内容紹介が煽りすぎですね(笑)。


著者の言葉にあるんですが、今作は作者が「犯人でも探偵でも容疑者でもない人間からの視点で事件を描いてみようと思った」らしいんで、他のミステリ作品とは一風変わった感じがします。




今作の主役は、普通の男性の会社員なんですが、発生した殺人事件の犯人が自分の恋人ではないかと思い始めるんですね。


そこで超人的な推理力を持っているわけではない普通の主人公が、自分の保身のために、彼女が捕まる前に彼女と別れてしまわないと、自分は一生『殺人犯の恋人』というレッテルを貼られてしまう、と考え、行動を起こし始めるんですよ。



なんだか東野圭吾みたいですね(笑)。






読みながら、なんだかこの感じはこの恋人二人がお互いに色んな仕掛けをして、お互い引っかかりあって泥沼にハマる感じなのかなぁなんて思ってたんですが、全然そんな感じじゃなかったです。



まぁ自分の保身ばかりを考えている主人公と、罪を犯し続ける恋人と。



今回はどうしても、『誰が犯人か』『どうやって殺したか』という解が始めから分かってしまっているので、驚きの種類が違っていて、どうしても話にのめりこめなかったです。


結局は「なぜ殺したか」ですかね。



うん、それでもまぁ2時間ドラマで十分(もしかしたら1時間でもいけるか)って感じでした。


悪くはないですけど結局「君がいなくても平気だ」っていうフレーズを言いたいがために作られた作品だったのか、と思ってしまいましたね。うん。


初期のころのほうが良かった??


と思いますね。



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石持 浅海
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