麻耶 雄嵩のデビュー作
『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』です。






いや、これはスゴイ!!!



これはこのブログの推薦図書のひとつに加えておきます!!




翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)
麻耶 雄嵩
講談社
売り上げランキング: 25674



出版社/著者からの内容紹介
首なし死体、密室、蘇る死者、見立て殺人……。京都近郊に建つヨーロッパ中世の古城と見粉うばかりの館・蒼鴉城を「私」が訪れた時、惨劇はすでに始まっていた。2人の名探偵の火花散る対決の行方は。そして迎える壮絶な結末。島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎、三氏の圧倒的賛辞を受けた著者のデビュー作。























いやー、なんなんでしょうね、この作品は。

僕は麻耶 雄嵩の本は『神様ゲーム』以来なので2作品目なんですがコチラが処女作です。




すごいという噂は聞いていたのですが最初っから古典ミステリのような雰囲気がプンプンしてたので読むのが億劫で、なかなかページがひらけなかったのですが我慢して最後まで読んでよかったです。





物語は、探偵の木更津が依頼を受けて向かった古城で連続殺人事件が起こる、というもの。


その連続殺人が、首なし死体アリ、密室アリ、死者の復活アリ、見立て殺人アリで、およそミステリと呼ばれるものはすべて内包してやろうという強い意志さえ感じる、聞こえは悪いかもしれませんが、『古さ』がありますね。

そもそも古城ですからね!

リアリティなんて微塵もありません(笑)。






これを書いたとき作者はまだ21歳だったらしいですが、いちいち表現が古いので、すでに巨匠のような作品になってます。


そして、木更津探偵の推理がものの見事に外れて、失望だけがひろがる中で現れた、もう一人の名探偵、メルカトル鮎!



そこから2人の探偵の推理対決!!!


そして推理対決の行方がとんでもない方向へ!!


もう作品の後半は僕は常に絶叫してましたよ(笑)。




嘘でしょ!?



マジっすか!!



いやいや、ありえないでしょ!




えっ!!!



うわっ!!



何ーーーー!!!



うおー!!!












って感じですよ(笑)。



もう何度どんでん返しがあったのかも分かりません。


特に密室トリックに至っては、もうミステリ作品でここまでの密室トリックに出会うことはないかもしれないというほど、ぶっ飛んだ推理でした!


こ、これはすげー。


ここだけでも読んでよかったと思うほどぶっ飛んでます。









もうご都合主事で、たくさんの人があっさりと殺されていった件とかはもうどうでも良いです(笑)。
いいんですよ、面白ければ。





いや、もうこんなに面白いミステリはなかなかないですよ。


これは奇跡的です!

そして僕のドストライクです!


読むの大変だと思いますが是非読んでみてください!!





翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)
麻耶 雄嵩
講談社
売り上げランキング: 25674






読んだ方・読みたいと思った方はクリックお願いします!!
人気ブログランキングへ