映画「八月の狂詩曲」を見ました❗
此の作品は日本が世界に誇る巨匠"黒澤明監督"が、原爆をテーマに撮った反戦映画です❗️
あと、2週間程で日本では"広島"・"長崎"の原爆の日、"終戦記念日"が続けて訪れて来るので、今日から2024パリオリンピックの開催まで残り1日と云う事も有り、世界中の人達に原爆と戦争について考えて欲しと思い今日を選びました。
主演の"村瀬幸子さん"演じる"おばあちゃん"の家にお孫さん4人が集まっています。
ハワイに住む息子さんや甥から、おばあちゃん宛にエアメールが届きます。
おばあちゃんのお兄さんが病気になり、病状も芳しく無いので、ハワイに会いに来て欲しいと云う内容です。
おばあちゃんは兄妹が沢山いるので、そのお兄さんを思い出せ無いと言います。
おばあちゃんの旦那さんは長崎の原爆で亡くなったのでした。
忘れてはなりません。
「1945年8月9日午前11時02分」。
お孫さん達は原爆の事をもっとよく知ろうと、長崎市内へ出掛けます。
異国情緒溢れる長崎の美しい街並みの風景が続きます。
現在、長崎の人達、そして多くの人達にとっても、原爆は遠い日の出来事になっています。
おばあちゃんはお孫さん達に、「昔はアメリカを憎んでいたけど、今は好きでも嫌いでも無い。戦争が悪い。アメリカでも沢山の人達が亡くなった」と、話します。
あくる日、おばあちゃんの知り合いが訪ねて来ます。おばあちゃんと二人、向かい合って坐ったまま、二人は一言も口を利きません。
夕食の時、お孫さん達にその事を訊ねられると、おばあちゃんは、「あの人も旦那さんを長崎の原爆で亡くしたんだ。よく訪ねて来る。一言も口を利かなくても、話しは分かる」と話します。
お孫さんがおばあちゃんの兄弟の"蛇の目の絵"の話しをすると、「それは蛇の目じゃぁ無い、"ピカ"の目だ」と言って、おばあちゃんは原爆が投下された日の話しをします。
やがて、おばあちゃんも、「もうスグおじいちゃんの命日だから、供養が終わったらハワイに行く」と言います。
そして、おばあちゃんの息子さん娘さん達も訪ねて来ます。
その話しを聴いた息子さん達は、「それはマズイ、アメリカの人がおじいちゃんが原爆で亡くなったと聞いたらなァ」と心配します。
おばあちゃんは、「本当の事で何が悪い。ピカを落としておいて、思い出すのが嫌だなんて」
「戦争を終わらす為にピカを落としたなんて言うが、まだピカは人を殺している」
「まだ戦争は終わって無い」と言います。
そして皆の所にアメリカから甥の"クラークさん"が訪ねて来ます。
「おじいちゃんが亡くなった所を見たい」と言うクラークさんを皆で案内します。
おばあちゃんとおじいちゃんが勤めていた学校へ。
校庭には亡くなった児童の為のモニュメントが。
当時の生き残ったスクールメイトの姿も。
そしておばあちゃんとクラークさんの対面。
クラークさんはアメリカ人として、おばあちゃんに原爆の事を謝ります。
クラークさんとお孫さん達との、片言の英語と片言の日本語を交えた、和やかな交流の場面も。
しばらくするとクラークさんのお父さんが亡くなったと、電報が届き、クラークさんは一足早く帰国。
あくる日の夜半、嵐が来て、雷光をピカと思い、パニックを起こすおばあちゃん。
またあくる日、雨雲を見て当時の原爆投下の日を思い出して、家を飛び出すおばあちゃん。
おばあちゃんの中では、まだ戦争は、"アノ日"は終わって無かったのです。
そして黒澤明監督の伝えたかったテーマは、"戦争が悪いのであって、人は悪く無い"と、言う事だと思いました。
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