■篠原美也子オフィシャルHP■ 
<ROOM493>
http://www.room493.com/
■篠原美也子twitter■
https://twitter.com/room493

篠原美也子

25th Anniversary ワンマンライブ

「海の底、空の果て」

18.4.21 TSUTAYA O-WEST

お土産袋ブックレット

Piece of Blue

より
 

2
私がデビューした93年あたりはまだ、CDを作って世に出ると
いうことはいまと違って相当ややこしいことで、あれこれ手順が
あり段取りがあり、要するにそれは自分の知らないところで多く
の人が関わる、ということだった。

 人と人とが芋づるのようにつながって、それぞれのセクション
でああでもないこうでもないをくり返しながら、ひとつの作品を
世に問うべく送り出す。いま思えばとてつもなく贅沢な作業。私
はそんな時代に生を享けたシンガーソングライターの生き残り
であるがゆえ、25周年の節目に来し方を省みる時、思い出すの
は、何をしたかよりも、誰がいたか、ということになる。
 

あのレコーディングスタジオで、あのツアーのリハーサルで、

あのホールで、日比谷あたりのラジオ局で、プロモーションの旅

の途中で、新幹線の中で、飛行機の搭乗口で、あの酒場で、あの

乾杯で、明け方の帰り道で。

 

 アコーステイックイベント東京百歌で、ワンボックスカーで西へ

東への百歌ツアーで、再びレコーディングスタジオで、初めて

の街のライブハウスで、連れて行ってもらうのではなく自分の足

で歩く旅の途中で、別離と再会と新しい乾杯の中で。

 

 歌の日々を思うことは、人を思うこと。ほんとうはひとりひとり

に私から感謝状を書くべきだと思いつつ、裏側から私の歌に関

わってくれた各方面の方々にメッセージを寄せていただいた。

長い道のりの間、時には言葉で、時には沈黙で、そして無関心で

支え続けてくれた人たち。Thenk you,old friend of mine.

 

3

 あの人も、あの人も。思い出せばきりがなくて、SNSの時代、

無理矢理にでもコンタクトを取ることは出来たかもしれない

けれど、全部追いかけるのは、やめた。あの人も、あの人も、きっとどこかでわかってくれる、と、信じて。

 

 デビューアルバムのタイトルは「海になりたい青」。四半世紀を

経てなお、私の青は海になれないままだけど、多くの思いを集め

たものを篠原美也子の青と呼ぶんだと、いま痛感している。長さ

ではなく深さで私の歌を支持し続けてくれたファンの皆さんに

伝えたい。あなたたちは篠原美也子の歌を通して、こんなにたく

さんの青とつながっているのだということを。

 

 海の底で、空の果てで、私もまた人を思う青のかけら。きっと、

ずっと。

 

 感謝を込めて。

 

2018.4.21

篠原美也子

 

to 23 (書き起こし未定)

 

sp thanks

(mochimochi & しろRe )sama

■MIYAKO WORKS■ 
http://ameblo.jp/roomsjp/entry-10482127669.html
ex
□篠原美也子のオールナイトニッポン 
アーカイブス 
No.000
http://ameblo.jp/roomsjp/entry-10479972488.html
<篠原美也子文庫リスト>
http://ameblo.jp/roomsjp/entry-10648234520.html