大掃除をしている中で
しまいこんであった『いらないもの』を手に取る
元に戻し しまい込むには勿体無いが
実用性の無さを持て余す
振り返るとリビングで
娘がテレビを見ている
あたしは あたかもソレを
プレゼントかのように娘へ贈る
娘はたいそう喜んで
ひと通りはしゃぎ終わったあと
ポロポロと涙を流す
どうしたの?と問いかけると
『嬉しくて涙が出ちゃう』と目を擦った
あたしは居た堪れない気持ちで苦しくなり
『よかったね』と一言言ったあとに泣いた
知らず識らずのうちに あたしは
たくさんの寂しさを与えたのだなと
自分のズルさや怠慢に
嫌という程向き合わされる
伝えたいことがたくさんある日常に
ほんの少し耳を傾けるだけの
たったそれだけの小さな愛すらあたしは
自分の時間を確保するためにいつも
放り投げて目をつぶってきた証となった