昔からバッグが大好きで

バルブだったこともあり

バッグには随分と浪費しました。

どれも気に入っていたので

それなりに大事に使って来たのですが

年齢とともに

モノ!に対する価値観が変わってきて

あれやこれや たくさん持っているのが

ストレスに感じてきたんです。

それで思いきって全て処分しました。

でもたった1つだけ

どうしても手放せないバッグがあったんです。

ルイ・ヴィトンのヴィンテージバッグ

「サックドフィーヌ」

このハンドバッグ お上品で

あまり物が入れらないから

ほとんど使ったことがないんです。

なのにこれだけは手放してはいけない!

って思ったんです。

44年前

今は亡き父がパリの本店で母の為に買って来たものなんです。

当時はまだ

日本でルイ・ヴィトンを知っている人が

ほとんどいなかった。

だから父が自慢げに

「これから日本で大流行するブランドだぞ! まだ誰も持っていないぞ!」

って母に言ってプレゼントしたのです。

そしたら母が

「こんな茶色い柄々した物が流行るの?
信じられないわ!私あまり好きじゃない。日本人には似合わないわよ!」



そんなやり取りを私は良く覚えています。

それでホントに母は

数回しか使わなくて

父が気の毒になったので

私がずっと持っていたのです。

もともと自分のモノではなく

大した思い入れもないはずなのに

この「サックドフィーヌ」を見ると

母に話す父の自慢げな顔が浮かんで来て

私にとって1番大切なバッグはこれ!なのだと

今更ながら気づいたんです。

大切なモノにはストーリーが付いている

と言うことに

初めて気付かされました。

「サックドフィーヌ」

私の大切な宝物です。