12日16:30と今日(17日)13:00の公演を観てきました。二回分まとめての感想です。
たった4,5日しか経っていないのに、『風共』がものすごーく進化していました
前回も感動したのですが、今回はさらに「凄いものを見た!」という感じです。それぞれが少しずつ役を深め、少しずつパワーアップするとこれほど舞台全体の迫力が増すとは。しかも、この短期間にです。
特にスカーレット(龍真咲)とレット・バトラー(轟悠)のバランスが絶妙でした!前回は(今にして思えばですが…)ちょっとどちらかが強すぎる場面もあったような……それが今回はコミカルなシーンでも深刻なシーンでもどちらも一歩も引かず、ガッツリかみ合った二人の丁々発止のやりとりにぐいぐい引き込まれました。二幕はどの場面も圧巻で、本当に面白かった~![]()
まずスカーレット。もう登場から可愛くて可愛くて。いや、わかってはいたんですけどね。オープニングの♪心のふーるさとー♪のコーラスの後にピョンって跳ぶんですよ!ピョンッですよ~
ペチコートが見えるくらい元気よく
もうそれが可愛くて…思考力を奪われてしまいます。「可愛い孫娘の嬉しそうな様子に目を細めるおじいちゃん」の心境が初めてわかりました(笑)
それが図書室のシーンでは一変して、気の強ーい顔でレットをキッと睨みつけます。少しあごを引いて、眉をキリリと吊り上げて、斜め上をキッと。いきなりピョンッとかキッとか見せられて、おじいちゃん(←誰?)もうメロメロです。
このあたりで私は、舞台にいるのが真咲さんだということを忘れてしまっていたように思います。いつもは「真咲さ~ん
キャーキャー
」という感じで観るんですが、そこにいるのは「真咲さん」ではなく、「スカーレット」そのもの。もうスカーレットとしてしか見ることができなくなっていました。
その後バザー会場でもピョンピョンしてから、バトラーを再び戦場に送るシーン。今回、ここでアシュレに気持ちを告白するスカーレットがとても良かったんです!今ここで言わなければ一生言う機会はないかもしれないというスカーレットの一途な思いが切なくていじらしくて……。さらに物語りは進み、アトランタを脱出してタラに帰ります。「これがタラなの…」で上手花道から登場するところ。前回は残念ながら見切れて見えなかったんです。が、今回はしっかり見れました!ボロボロになって一歩一歩歩くスカーレットが壮絶に美しく、一つ一つ振り絞るように言うスカーレットの台詞が胸に突き刺さり、マミーとの再開シーンでは号泣。
ふと見ると、右隣の人は鼻をすすり上げ、左隣の人はハンカチで目を押さえていました(笑)
幕間でトイレに並んだときもハンカチやティシュで目頭を押さえる人が大勢いて、ちょっと面白い光景でした![]()
二幕では、何といってもカーテンドレスでレットを訪ねるシーンが面白い
レットやフランクの言葉にいちいち喜んだりがっかりしたり。お金を工面しようとあの手この手で頑張るスカーレット。かな~り酷いことをしているのに、キュートでチャーミングで正直で一生懸命だから何となく許してしまう。スカーレットの本領発揮です!マイツボはやっぱりマミーの足をギュッと踏んづけるところですね~。茶色のブーツと白いタイツがしっかり見える見事な踏みっぷり!その後の「行くわよマミー」の言い方が、いかにもマミーを顎で使っている感じで、これもツボ。客席からも常に笑い声が聞こえていました。
そんなスカーレットも少しずつ成長し、アシュレやメラニーに見せる優しい顔がとても美しく魅力的です。そしてようやくレットへの愛に目覚めたけれど、時すでに遅し。最後の「レーーット!!」の絶叫が切なくて切なくて……。レットの気持ちもスカーレットの気持ちもわかるだけに、何とかならんのかいなぁ…とね。でも、めでたしめでたし、でないところがこの作品の深さであり面白さでもある。この歳になってもう一度見ることができて良かった~!と思います。本当に。
お芝居はこの後のバトラーの歌で終わり、スカーレットが再び立ち上がるシーンはないのですが…フィナーレの最後の歌「D」(…誰かちゃんとしたタイトルつけて~
)がその代わりだと思えばいいかなぁと…「明日は明日の風が吹く」という歌詞も、映画のラストの台詞"Tomorrow is another day!"の和訳だと思えるし…。
本当に素敵な歌です。また再演することがあれば、この歌も是非入れてほしいなあと思います。
そういえば、フィナーレでスカーレットがセリ上がるところ、真咲さんが一瞬、スカーレットから男役龍真咲に戻る気がするんですけど…
タメて振り返ってパッとキメるみたいな感じが何となくね。その後すぐにまたスカーレットになるんですが(笑)
この舞台では「真咲さ~ん」と目をハートにするのではなく、女優龍真咲をじっくり堪能できて本当に良かったと思います。
スカーレットが17歳から大人に成長するのを、その性格の基本は変えることなく、声やしぐさ、表情で見事に表現されていて、改めて舞台人龍真咲の底力を見た思いです。おかげで真咲さんの新たな楽しみ方を開拓できました![]()
細かいツボを挙げるとキリがありません。長くなったので、いったん切ります。